※本課程は、今後、文部科学省大学設置・学校法人審議会の審査を受ける予定です。課程の詳細は審査結果によって確定するものであり、変更の可能性があります。
令和7年7月1日現在
取得できる学位 |
博士(臨床心理学) |
修了要件 |
・博士後期課程に3年以上在学すること。 ・修了に必要な単位数を15単位以上とし、臨床研究科目から必修1単位,選択必修2単位以上、臨床実践科目から必修6単位、特別研究から必修6単位を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上で、博士論文の学位論文審査(論文審査及び最終試験)に合格すること。 |
担当教員数 |
10名(教授4名、准教授5名、講師1名) (開設時予定) |
入学料・授業料 |
入学料 282,000円 ※令和8年3月に本学大学院博士前期課程、修士課程または専門職学位課程を修了し、引き続き博士後期課程に入学する方は入学料が免除されます。 |
※なお、本課程の設置にともない、現在の臨床心理学専攻修士課程を、臨床心理学専攻博士前期課程に変更し、博士課程における前期・後期課程として再編成します。
1.開講科目と基礎となる学部、修士課程との関係
2.学生の多様なキャリアパスに対応した2つの履修モデルの設定
(1)研究者モデル
研究者モデルは、博士前期課程(現修士課程)を修了したストレートマスターを主な対象とし、臨床心理学分野の学術的発展をけん引する研究者や、臨床心理士・公認心理師を養成する大学教員の育成を目的とします。
このモデルでは、医学部臨床心理学科の学部教育から医学系研究科臨床心理学専攻博士前期課程(現修士課程)を経て本課程に進学し、博士号を取得するまでの9年間にわたる一貫教育を想定しています。この一貫教育により、医学的素養をもつ心理援助者が、臨床心理学の理論や実践を体系的に探求し、現代社会の課題に対応した独自の研究を推進する能力を養成します。特に、研究プロジェクトを通じた先端的かつ独創的な研究成果の創出、学術的発信能力や専門家養成への応用力の育成に重点を置いています。
修了生には、大学や研究機関での教育・研究活動を通じて、心理学や臨床心理学の発展に寄与することが期待されます。
(2)実践家モデル
実践家モデルは、実務経験を有する社会人を対象とし、修了後に所属する職場で指導的役割を果たす博士人材の育成を目的とします。
このモデルでは、最先端の実践と研究を学び、現場での課題発見能力や解決能力を高度化するとともに、実践を通じて得られる知見を研究に昇華させ、エビデンス・ベースドの実践を遂行する能力を養成します。地域社会や医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働などの多様な現場で心理支援体制の向上をけん引できるリーダーシップを育みます。
修了生は、これらの専門分野で実務家として幅広く活躍することが期待されます。
3.具体的な社会課題解決に貢献する研究能力の養成
臨床研究科目では、学内外の最先端の取り組みや専任教員が研究代表者あるいは研究分担者として遂行している共同研究や共同臨床実践のプロジェクトを教材として活用します。学生は、自分自身の研究テーマや関心のある社会課題に応じて主体的にプロジェクトを選択し、先端的かつ実践的な研究を体験的に学びます。
このような主体的学びにより、現代社会が直面する少子高齢化、自然災害、青少年支援、グローバル課題に具体的に対応する能力やICTなどの先端技術を応用した課題解決能力を養成します。
4.臨床心理学に特化した実践研究能力と臨床指導能力の養成
臨床実践科目では、臨床心理学に特化した科目群を編成し、系統的に実践研究能力と臨床指導能力を養成します。学生は、自分自身の関心や専門性に応じて臨床指導教員を選択し、スーパーヴィジョンでその教員から個別的・集中的に実践研究と臨床指導の技能を学びます。同時に、博士前期課程(現修士課程)の学生も参加する事例発表会において、複数の研究分野の専任教員からフィードバックを受け、臨床実践における幅広い視点や多角的なアプローチ方法を修得します。
これらの学びを通じて、臨床心理学分野における高度な専門性を培い、実践現場における問題解決能力と次世代の専門職を指導・育成する能力を兼ね備えた指導者人材を養成します。
5.研究者モデルと実践家モデルの相乗効果
研究者モデル(アカデミック研究を推進する者)と実践家モデル(現場でリーダーシップを発揮する者)の両方の履修モデルの学生がともに学び、グループディスカッションを行うことで、学びの相乗効果を促進します。この相互作用により、研究者と実践家の視点を統合し、学術的意義と社会的意義を兼ね備えた新たな知を創出することを目指します。
また、これにより、現代社会が直面する複雑かつ多様な心理的課題に柔軟かつ効果的に対応できる人材を輩出します。
臨床心理学専攻 博士後期課程(仮称)「一般選抜」における公的語学検定試験に関するお知らせ(予告)
大学院医学系研究科臨床心理学専攻(博士後期課程)「一般選抜」では、公的語学検定試験結果(TOEICスコア)の提出を求めます。
出願時に、2024年1月5日以降に受験したTOEIC公開テスト(TOEIC Listening & Reading Test)の公式認定証(紙面又はデジタル)を提出してください。
※ TOEICの公式認定証(紙面)は、受験票とともに返却します。
出願前の手続きについて
出願前に、担当教員の一人を、研究指導の主指導教員候補として選び、各自のニーズと主指導教員の研究指導のマッチング調整(事前相談)を行ってください。
マッチングが成立した後は、主指導教員候補と、入学後の履修及び研究指導のスケジュールについて協議します。入学後に長期履修制度の適用を希望する方、特例措置を希望する方は、事前に十分に調整を行ってください。
教員の業績や教育歴・臨床歴は、専攻ウェブサイトや香川大学の研究者情報システム(KaRDS)、researchmap(国立研究開発法人科学技術振興機構)等で公表されています。
入学者選抜の詳細は、決定次第、随時公表します。
医学部・医学系研究科ウェブサイトの「入試情報 (準備中)」でご確認ください。