2010年05月19日  イベント・学会

ミラクルツインズの公開講演会を開催しました

 平成22年5月17日に、香川大学医学部においてアナベル・ ステンツェルとイサベル・ステンツェル・バ-ンズの双子の姉妹をお招きして、“遺伝性の持病“膵嚢胞性線維症Cystic Fibrosisを持って生き肺移植と共に歩んだ私達の体験”と題する公開講演会を開催しました。
お二人は、遺伝性の“膵嚢胞性線維症Cystic Fibrosis”という病気を肺移植治療により克服した貴重な体験の持ち主です。「膵嚢胞性線維症」は、肺や膵臓など、全身の外分泌腺の正常な働きが阻害される子どもの慢性難治性疾患です。粘度が異常に高まった分泌物による分泌腺の閉塞は、特に肺や膵臓で著しいため、呼吸や消化などの重要な身体機能を低下させ、致命的な難治性疾患の一つです。子供の頃から増悪する呼吸困難を抱え死の恐怖に怯えながらの暮らし、幸いにも臓器ドナーに恵まれ肺移植を受けた経験、その後の活動などについて語りかけました。
学生、教職員、医療従事者、一般の方々など約200名が参加し、臓器移植について深く考えることができました。なおこの講演会は徳島文理大学香川薬学部と香川県立保健医療大学に遠隔配信されました。
 またこの講演に先立ち、午前中には幸町キャンパスで新入生に対して同様の講演会を開催しました。その後香川県の健康福祉部長を表敬訪問し臓器移植の重要性を訴え、より一層の行政の取り組みを要望しました。