2013年01月08日  イベント・学会

「医師体験講座:救急・脳神経系体験講座(人が倒れた時にすべきこと)」を開催しました

 平成24年12月27日(木曜日)にスキルスラボラトリーにおいて香川県内中学生を対象にした医師体験講座を開催しました。香川県地域医療再生計画に基づく香川県医務国保課からの受託事業で、夏休みにも高校生対象に「スキルスラボアミューズメント」として既に開催されております。今回は、冬休み企画として、県内各地から中学生18名お集りいただきました。指導者として、四国でご活躍されている日本救急医学会認定の資格を有する救命講習のインストラクター9名(医師3名、看護師2名、救急救命士3名、臨床工学技士1名)を招聘しました。
 人が突然倒れた時に緊急度から考えるべきこととして、心停止および脳卒中などの救急疾患があります。これまで一般の方を対象に普及している救命講習会は、心停止に対する講習会のみでしたが、人が倒れた原因が心停止だけとは限りません。今回、心停止でない場合に、緊急度が高く多い疾患として脳卒中を取り上げ、心停止および脳卒中に対する救命処置講習として開催しました。
 スキルスラボラトリーのシミュレーターを用いたり、インストラクターが模擬患者を演じたりし、臨場感あふれる実習となりました。受講後のアンケートでも、今回の講習を受けて将来の職業として医師を含めた医療職を考えるようになった方が8割以上という回答でした。また、今回は中学生対象ということで、ご父兄のご見学もご案内したところ多数ご出席いただきました。家族参加型の講習会としても意義があったかと思います。
 このような機会をご提供いただきました香川県に感謝申し上げます。今後も地域連携として、このような学習の場を提供できたらと考えております。