2013年02月18日  イベント・学会 学部生・院生

医学科生と浜田知事の意見交換会が行われました

 平成25年バレンタインデーに浜田香川県知事が医学部臨床教育開発棟に来られました。今回は、2年生から5年生までの医学科生11名と、附属病院初期研修医2名が、知事と直接、交流する機会をいただきました。この会は、健康福祉部医務国保課を中心とする香川県と地域医療教育支援センターとの共同開催です。森学部長、田宮副病院長にも出席いただき、第3回目となる今回は、スキルスラボ体験を加えるなど趣向を変えたことから、テレビカメラも入り、緊張の中にも、和やかな雰囲気で、大変盛り上がりました。
 前半の意見交換会では、知事からの質問は学生ACLS勉強会の取り組みなどに及び、一方、学生からは、医師偏在への知事のお考えや、交通事故防止対策、公共交通機関の整備に関することなど、県の25年度当初予算が公表された直後でもあり、的を射た質問が出され、充実した意見交換が行われました。後半は、知事にも白衣を着けていただき、スキルスラボを体験していただきました。2階の救命ラボでSimMan3Gのデモをご覧いただいた後、3階で「研修」していただきました。インストラクターは学生と研修医です。知事は興味深そうに、内視鏡や、心エコー、腹腔鏡下胆嚢摘出術までやってのけられ、その器用さが印象的でした。また浜田知事は、このスキルスラボが学外からもインターネットで予約利用可能であることにも関心を示されました。知事ブログ、2月15日分の知事ご自身の書き込みを参照ください。
 香川県には、県内の医師確保施策の一環として、地域枠、修学生制度、このスキルスラボへの拠金など様々な形で、香川大学医学部を支援いただいています。その本気度を示すためにも、行政トップの知事が学生と直に接して、郷土愛を高めるべく対話、交流されることは、県にとっても極めて合目的的ですが、一方、香川の地を修学の場に選んだ県内外からの医学生・研修医にとって、香川県からも自分たちがいかに大切にされているかが理解できたのではないかと思います。また、我々教員も、香川県および浜田知事に、香川大学医学部生・研修医の優秀さを印象付けられたことと嬉しく思います。
 この企画の準備・企画段階から何度も大学にお運びいただき、良好なパートナーシップを発揮いただいた医務国保課の方々に感謝申し上げます。また、医学部学務室にも大変お世話になりました。さらに、OSCE対策、臨床実習、研修などで多忙のところ、今回も大活躍してくれた医学科生・研修医の皆様に感謝申し上げます。この企画が香川県の地域医療の充実に少しでも寄与するものと信じております。