2014年01月06日  イベント・学会

中学生を対象とした「医師体験講座」が開催されました

 昨年度に引き続き、今年度も平成25年12月28日(土曜日)にスキルスラボラトリーにおいて香川県内中学生を対象にした医師体験講座を開催いたしました。香川県地域医療再生計画に基づく香川県医務国保課からの受託事業で、香川県内の医療施設で開催されています。今回は、中学生対象の冬休み企画として、県内各地から中学生17名お集りいただきました。指導者として、四国でご活躍されている日本救急医学会認定の資格を有する救命講習のインストラクター9名(医師3名、看護師2名、救急救命士3名、臨床工学技士1名)を招聘しました。

  人が突然倒れた時に緊急度から考えるべきこととして、心停止および脳卒中などの救急疾患があります。これまで一般の方を対象に普及している救命講習会は、心停止に対する講習会のみでしたが、人が倒れた原因が心停止だけとは限りません。心停止でない場合に、緊急度が高く多い疾患として脳卒中を取り上げ、心停止および脳卒中に対する救命処置講習として開催しました。内容は、胸骨圧迫(心臓マッサージ)およびACT-FAST(簡易脳卒中スケール)を用いた脳卒中の判定方法など、実際に起こった場合に中学生でもできる実習を行いました。

 スキルスラボラトリーのシミュレーターを用いたり、インストラクターが模擬患者を演じたりし、臨場感あふれる実習となりました。受講後のアンケートでも、今回の講習を受けて将来の職業として医師を含めた医療職を考えるようになった方が8割以上という回答でした。また、今回は中学生対象ということで、ご父兄のご見学もご案内したところ多数ご出席いただきました。家族参加型の講習会としても意義があったかと思います。

 このような機会をご提供いただきました香川県に感謝申し上げます。今後も地域連携として、このような学習の場を提供できたらと考えております。