呼吸器・乳腺内分泌外科学

R_054715969_B_011.jpg
矢島 俊樹   教授

心と体に優しい外科医療の実践を目指して

教 育

当講座では呼吸器外科と乳腺内分泌外科の教育を担当しております。学生教育において、講義では外科の魅力を伝えることができるよう手術動画を多く取り入れて行い、臨床実習では、外科の楽しさ、責任の重さそして基本的手技の習得について伝えることができるよう努めています。卒後教育においては、外科医としての医療倫理の重要性、さらに実践的な立場から基本的手技の重要性、論理的な考え方から治療方針決定などを含め指導し、最短で専門医が習得できるようなプログラムで行っています。

研 究

当科で主に扱う肺癌は日本におけるがん死亡数の1位、乳癌は女性がん罹患率の1位で、いずれも増加傾向であり、社会におけるそれらの診療ニーズはより一層高くなっています。それらの予後改善のためには、さらなる病態解明と治療法開発のための研究が必要であります。また、それらの治療ではQOLも十分考慮して行うことが重要で、心と体に優しい外科医療を実践することが必要と考えます。そのため、呼吸器外科の臨床研究では、究極の低侵襲手術を確立するため「すべての肺区域および亜区域に対する胸腔鏡下手術の標準化」を可能とするための研究を行っています。一方、基礎研究においては、より有効な癌免疫療法の開発を目指して「T細胞における疲弊化の分子機構解明」のための研究を行っています。その他、外科診療での臨床課題を克服するための研究を多岐に渡り行っています。

呼吸器外科学
  • 腫瘍免疫応答における疲弊化 CD8T細胞誘導の分子機構解明
  • 肺癌の集学的治療の研究
  • 肺癌の遺伝子検索による個別化治療の開発
  • 肺癌の遺伝子治療の研究
  • 脱細胞化グラフトを用いた気管再建の研究
  • 肺区域切除術における術中CTナビゲーションシステムの研究
  • ICGエアロゾルを用いた肺瘻部位同定法の開発
  • Apnoeic oxygenation理論を用いた気道手術の新しい呼吸管理法の開発
  • bFGF含有ゼラチンシートを用いた肺気腫再生の研究
  • 肺癌の予後因子に関する臨床病理学的研究
  • Tumor Spread through Air Space(STAS)に関する臨床病理学的研究
  • 赤外光胸腔鏡を用いたインドシアニングリーン静注法による最適な肺蛍光方法の研究
  • メディカルガスを用いた長期肺保存方法の開発
  • メディカルガスを用いた肺虚血再灌流障害抑制方法の開発
  • 代償性肺成長の促進因子の解析
乳腺内分泌外科学
  • 乳癌の集学的治療の研究
  • 甲状腺癌の集学的治療の研究
大学院を目指すかたへ

大学院教育では、臨床課題の克服に直結するような基礎研究を中心に行っています。外科医は手術だけでなく薬物療法(抗癌剤、分子標的薬、免疫療法)や放射線療法と様々な臨床業務に携わり、それらの課題を十分熟知しております。その課題を克服するための基礎研究を世界基準で行えるよう指導していきます。

教職員

職名氏名専門分野
教授 矢島 俊樹 呼吸器外科
講師
阿部 宣子 乳腺外科
講師 三崎 伯幸 呼吸器外科
助教 劉 大革 呼吸器外科
助教 松浦 奈都美 呼吸器外科
助教 橋本 新一郎 乳腺・内分泌外科
助教 池内 真由美 乳腺外科
助教 徳永 義昌 呼吸器外科
助教 横田 直哉 呼吸器外科
助教 池田 敏裕 呼吸器外科
医員 藤本 周祐 呼吸器外科
医員 山田 楓 呼吸器外科