2010年09月17日  国際交流 その他

タイ国の医療ICTチームがK-MIXを視察

 タイ国では、医療ICTシステムの導入を検討しており、8月16日、17日の両日、香川大学が香川県と一緒に進めているK-MIXを核とするICT技術に注目し見学のために香川大学医学部を訪問しました。訪問されたのは、タイ国保健省の医療ICT(Information Communication Technology)担当高官2名と、ナレースワン大学のスパシット医学部長とTOTから2名。そして、彼らと共同でプロジェクトを行っている日本側パートナーであるBHNテレコム支援協議会から上原清人理事長、榑松八平副理事長はじめ5名が参加され、計10名が積極的に意見交換や施設見学を行いました。
 県内外の病院を結び、すでにビジネスとしても成立しているK-MIXの話や、3Dビデオシステム、周産期モニタリングシステム、電子母子手帳、瀬戸内圏における生涯健康カルテについて、横井英人教授や原量宏特任教授などから説明がありました。さらに先行的に行っているチェンマイの日本人への遠隔医療支援プログラムについても紹介しました。タイ側は、医療情報の扱い、特にセキュリティや標準化、実際のK-MIXの運用などに強い関心を持って、多くの質疑応答がなされました。今後は香川大学医学部と密な連携を保ちながら、タイ国の医療ICTシステムを構築したいとの希望が述べられました。一行はその後、病院内でのK-MIXや電子カルテの実際の利用状況を視察し、学外のデータセンターの訪問、四国経済産業局との交流、さらに香川県庁を表敬訪問して高木副知事、篠原県議会議長、川部健康福祉部長の歓迎を受けました。