JMPを使う 第一回 t検定ができました

初日です。JMPは非常にネット情報の多い統計ソフトです。わからないことはGoogle先生にたずねる方針で行きます。

30日体験版をインストールしました。バージョン情報は以下の通り

JMP® 13.2.1 (32ビット)

JMPを起動したときに現れるホームウィンドウです。





統計解析をするにはテーブルを作成する必要があります。Excelの表と一見よく似ています。

新規テーブルをクリック。空のテーブルが作成されました。




データはExcelから貼り付けることができます。

データ作成上の注意




高松市と坂出市の小学1年生の身長に差はあるか。



データをExcelで上表のように入力する場合があると思いますが、JMPの場合、これでは解析できません。

以下のように入力します。

例1


このデータの範囲を題も含めて選択・コピーし、JMPの新しいテーブルに貼り付けます。

メニューから、編集→列名とともに貼り付け




ここで、「都市」は名義尺度、「身長」は連続尺度です。この場合は全員一年生ですが、二年、三年など異なる学年の情報も含む場合は「学年」は順序尺度です。

テーブルの左側の「列」という窓に以下のような表示が出ています。


「都市」の前についているのが名義尺度のアイコン、「身長」の前についているのが連続尺度のアイコンです。自動で判別されています。もし間違っている場合は修正する事ができます。

例2




これを同様にJMPに貼り付けると、


このように学年も連続尺度に認識されています。

正しい尺度を選択しないと、求める統計処理ができない場合があります。

以下のように修正します。

  1. 「学年」という列タイトルを右クリックし、「列情報」を選択

  2. 「尺度」を変更して「OK」





直りました。

統計解析してみます。

単純に、高松と坂出の小学生の身長に差があるか、t検定などしてみましょう。

メニューから、分析→二変量の関係




左下のこの部分


X、Yのデータの尺度の種類によって、実行可能な統計処理がわかるようになっています。優れものです。

Xに都市、Yに身長を選択して、OKをクリック。すると、以下のようなウィンドウが開きます。


「都市による身長の一元配置分析」の頭の下向き赤三角をクリックすると、この場で選択可能な統計手法が出てきます。


「平均/ANOVA/プーリングしたt検定」を選択すると、以下のようにt検定の結果を含めて、いろいろと解析結果が表示されます。

学年情報を用いなかったので、差はでませんでした。


以上、初日のお勉強内容まとめでした。

参考サイト

JMP による 2 群間の比較SAS Institute Japan 株式会社 JMP ジャパン事業部

Q. EXCELのデータを読み込む方法(詳細資料あり) JMP FAQより

作 イナゲトシヒロ tinage@med.kagawa-u.ac.jp