JMPを使う 第六回 二変量の解析 

JMPは非常にネット情報の多い統計ソフトです。わからないことはGoogle先生にたずねる方針で行きます。

第五回と同じサンプルテーブル05-01 を使います。


投与量とデータの関係を散布図にしたい・・・

↓ここで「By」に疾患を指定すれば、疾患ごとに別々に集計されますが、あえて指定せずにくおと・・・


こうなります。




赤三角をクリックして、「直線のあてはめ」を選択




一次回帰の結果が表示されます。「By」を指定していれば疾患ごとに計算されます。




散布図を右クリックすると、オプションが表示されます。「行の凡例」を選ぶと、




「疾患」の違いで色やマーカーを変えて表示する事ができます。マーカーに「標準」を選びました。





相関係数は、メニューから「分析」→「多変量」→「多変量の相関」




投与量とデータをYに選びます。「By」を指定すると、疾患A、Bごとに集計されます。

さきほどの「行の凡例」の影響でマーカーが○+になっています。




指定可能なオプションがいろいろあります。




疾患別に相関係数を求め、AとBで投与量とデータの間の相関係数に違いがあるか検定してみます。

相関係数の95%信頼区間も出しています。







疾患Aの投与量vsデータの相関係数の95%信頼区間は 0.50650.9341

疾患Bの投与量vsデータの相関係数の95%信頼区間は -0.10000.7744

両者の95%信頼区間が一部重なっているので、両相関係数の間に違いがあるとは言えないことになります。それぞれ例数が少ないので、データを増やせば違いが出てくるでしょう。

その他、さまざまなオプションが選べます。

「多変量……」の前の赤三角を[ALT]ボタンを押しながらクリックすると、以下のようなオプションダイアログが出てきます。




参考サイト

JMP関連書籍

作 イナゲトシヒロ tinage@med.kagawa-u.ac.jp