救命救急センター 香川大学医学部附属病院

田教授からのいさつ

蘇生、全身管理のプロを育てる

黒田泰弘

 学生、研修医のみなさんへ。うちの救命救急センターの教育ビジョンは以下の4つです。
1 蘇生、全身管理(心停止、敗血症、外傷、等)のプロを育てる
2 世界標準の治療プロトコルを身につける
3 的確・迅速な決定的治療を行える力をつける
4 最後の砦としての救命救急スピリットを養う

 救急医にとっては、その救急疾患の、疫学(発生率、転帰)を知る、治療効果および治療限界を知る、自分およびチームの治療実力を知る、ことが非常に重要です。すべての救急搬送患者に対して的確な・迅速な・標準的な決定的治療(手術、止血、集中治療)ができる医師を育てていきたいと思っています。

専門医について
 現在、皆さんも非常に関心があると思いますが、イメージがイマイチ解りにくいと思います。
 当たり前のようですが、専門医とは適切な教育を受け、患者から信頼される標準的な医療を提供できる医師のことで、専門的診療能力(知識、技術、など)が必要です。
 ただ、コア・コンピテンシー(医師として共通の、成果を生む望ましい能力・資質)の養成も必要です。コンピテンシーは、聞き慣れない言葉ですが、学問的姿勢、および医師としての倫理性・社会性(医療安全、医療経済、など)でもって評価されます。要するに、医師として人と人、人と社会との基本的関係の構築のことだと僕は思っています。

「専門研修プログラムを作成して専門医を育成する」こと
 専門医を養成するため、専攻医(専門医を目指す医師)に対して研修カリキュラムを提示し、具体的な研修プログラムを提供します。
研修カリキュラムでは、到達目標、経験目標、研修方法、評価方法を示します。このホームページの別のところを見てください。
研修プログラムは具体的にどこの病院でどのように研修をうけるのか、つまりキャリアプランと考えてください。図にうちのモデルプログラムを示します。

まず救急科専門医、集中治療専門医を
 当センターでは上記、蘇生のプロを育てることを目標にまずこの2つの専門医を取得してもらう体制です。さらに希望に応じ習得できる資格(おすすめ)としては、整形外科専門医、外科専門医、麻酔科専門医(標榜)、ほか、があります。

個人個人に合ったキャリアプランを
 僕は、個人個人に合ったキャリアプランを尊重し相談にのります。
 将来このようにしたい、大学院にもいきたい、海外にも留学したい、国内のこんな研修もしたい、という希望に沿えるようにします。
 逆に、育児、長期休養、時間差出勤、いまどこまでできるか自信がない、などの相談にのり希望に沿えるようにします。
 救急医とはいろいろあり方、継続の仕方があって、一生無理なく継続できるものでなくてはなりません。これは僕が一番気をつけていることです。

 最後に
 具体的な、専門医研修カリキュラム、研修プログラムはホームページの別の所にあります。是非みてください。われわれと共に蘇生のプロを目指しませんか? 気軽に声かけてください。待ってます。