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Wind of olive(オリーブの風)

専門職としての「責任」と「誇り」

2019年9月 5日

皆様、こんにちは! 

救急看護認定看護師の古地 敬利です。

 

私の受験の動機は、今から19年前のちょっと遠い昔の話になります。

清瀬卒業aa.jpg

 

当時、数年前に認定看護師制度が発足した頃から、教育課程に非常に興味がありました。救急看護歴8年目で受験しましたが、5年目を過ぎた頃から、院内や院外での新採用者や中堅者以上を対象とした救急看護研修の講師としての役割を担ってきました。しかし、救急看護歴の経験だけで講師を担うには、非常に重圧であり、説得力の無さに悩んでいました。また、その頃から看護師も医師と同様に、それぞれが専門領域を持ち、自律した看護専門職者としての活動が必要だと思い始めていました。指導者としての能力不足や看護実践能力に限界を感じだした時に、当施設で救命救急センター開設の話があり、看護師長と看護部長に自分の意思を伝え、受験を決意しました。

香川大学ER 古地aa.jpg

受験に際して思ったことですが、日頃自分達が行っている看護に対し常に疑問を持つ事が大切だと思います。ただルチーン業務として捉えるのではなく、「このケアの方法でいいの?」、「本当に今必要なの?」、「もっと他に良い方法はないの?」などと感じ始めた時に、改めて看護専門職としての「責任」と「誇り」について考えてみてはいかがでしょうか。


 さて、昨年の79日~11日、DMAT(災害派遣医療チーム)出動派遣依頼を受け倉敷市で支援活動をさせていただきました。9日の早朝に大学を出発し、参集拠点の川崎医科大学へ到着後、他のチーム、倉敷市職員と情報共有をおこないました。その後、我々大学病院のチームは、水島地区、総社地区の避難所スクリーニングや福田小学校、岡田小学校での災害支援活動要請を受けました。街のいたるところに災害のすさまじさを物語る痕跡が残っていました。特に甚大な被害を被った真備町は、地区全体が水没し、場所によっては住宅の2階まで水に浸かったようです。

真備町周辺被害a.jpg

避難所スクリーニングでは、香川県からの派遣とのことで、被害を受けられた方々からは、「遠い所、ありがとうございます」、「大変ですね。ご苦労様です」など、逆に暖かい言葉をかけていただきました。7月上旬ではありましたが、日中の気温は35℃前後ありました。

避難所スクリーニングa.jpg

避難所の多くは体育館でしたが、エアコンはなく、扇風機の大量使用でした。そのため電源に不安があり、実際にはフル稼働とはなりませんでした。また、夜間も体育館の窓は虫が入ってくるため、開けることはできませんでした。窓を閉め切ると、夜間でも30℃を越えていました。ここだけの話ですが、数世帯は車中泊(夜通しエンジンをかけたまま)でエアコンを使用されていました。

被災されたにも関わらず、皆さん笑顔で頑張っている姿には本当に感銘を受けました。

この度の西日本豪雨災害おいて犠牲になられた方々に衷心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災をされた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。











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