創設の趣旨
多くの施設においては、皮膚科と形成外科はそれぞれ独立した診療科になっています。しかし両者が共同で診療にあたるべき状況もしばしば起こります。
例えば皮膚腫瘍を治療するにあたっては、外科的な切除を行うべきか否か、もしも切除を行うならば、どの程度の切除縁をとる必要があるのかを決定しなくてはいけません。このためには皮膚科における知識と病理診断能力が必要となります。また、もしもその腫瘍が顔面や乳房など整容的に重要な部分に存在し、切除を行うと身体の形状を損なう場合には、形成外科の専門知識を生かした再建がなされなくてはいけません。
美容の診療においては、しみ・肝班など皮膚の色調の変化を主体とする疾患を治療する場合には皮膚科的な知識と技術が必要とされます。一方、たるみや皺などの形態が治療の対象である場合には、形成外科的の技術が大きく役に立ちます。ところが患者さんの立場から見るとどちらか一方のみの領域に問題が限定されている場合はむしろ例外であり、双方の問題点を併用している場合が多々見られます。こうした時にも両診療科で協力して診療にあたることが有用です。
このように皮膚科と形成外科とでは相補的・互恵的な側面が強い診療科であるにも関わらず、両診療科が共同で行う学会や研究会はいままであまり多くありませんでした。そこで香川県内の皮膚科医・形成外科医が共同で参加して、忌憚なく意見を交換できることを目的として本学会は設立されました。
世話人
- 井上普文(ピュア形成外科医院クリニック)
- 池田政身(高松赤十字病院皮膚科・副院長)
- 永竿智久(香川大学形成外科)
- 太田茂男(三豊総合病院形成外科)
事務局
香川大学形成外科(三木町池戸1750-1)
電話:087-891-2198
協賛
研究会報告
第一回研究会
第1回研究会は平成27年3月26日に三宅リハビリテーション病院で行われ、30施設より45人の先生方のご参加をいただきました。
第二回研究会
第2回研究会は平成27年10月15日に三宅リハビリテーション病院で行われ、多数のご参加をいただきました。高松赤十字病院・高松市民病院・県立中央病院などより、10演題のご応募をいただきました
第三回研究会
第3回研究会は平成29年4月27日に三宅リハビリテーション病院で行われ、三豊総合病院・高松日赤病院・高松市民病院・TANAKAクリニックより質の高い演題をいただきました。
今後の活動予定について
年2回程度の学術研究会・懇親会を予定しています。