患者数は15年間で約3倍

50歳以上の中高年男性の5人に1人といわれる前立腺肥大症ですが、「年のせいだから、仕方が無い」と我慢する人も多く、その大半は潜在化していると考えられています。

厚生統計協会が2002年に実施した患者調査によると患者数は39万8千人でした。1987年には13万5千人でしたので、この15年間で患者数は約3倍に増えたことになります。この激増の理由は、第一に高齢者が増えてきたことがあげられます。また、様々な啓蒙活動により前立腺肥大症が病気として認知されるようになったことも大きな要因です。

しかし、一方で,前立腺肥大症の患者はまだまだ潜在化しているという見方もあります。日本の50歳以上の男性人口は約2400万人ですので、統計学上は約480万人が患者ということになります。つまり、9割以上の方は症状を我慢して潜在化しているともいえます。(図1、図2)

前立腺肥大症の治療について

前立腺肥大症の治療方法として、初期の段階では薬物による治療が選択されます。これは症状を緩和することを目的としているため、治療が長期にわたる場合、結果的には手術よりも治療費が多くかかってしまうこともあります。

症状が進行している場合や薬物による治療が効果が無いときは、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)、レーザー手術などの外科的手術が行われます。もっとも標準的である経尿道的前立腺切除術(TUR-P)は、尿道から内視鏡を挿入し、電気メスで腺腫を切り取る方法です。開腹手術と比べると身体への負担が軽いことが特徴ですが、出血を伴い、3日から7日の入院が必要となります。

当院では、最先端の治療法であるホルミウム・レーザーを使用した手術を実施しております。

ホルミウムレーザーによる前立腺蒸散術(HoLAP : ホーラップ)とは?

レーザー手術法とは、尿道から内視鏡を挿入してファイバーを患部までに挿入し、レーザー光を照射して腺腫を蒸散させる治療法です。使用しているホルミウムレーザーは水への吸収率が高いため、水で満たされている尿道や膀胱内はレーザー光が他の組織に影響を与えることなく照射できます。さらにレーザー光は腺腫を取り除くと同時に止血を行うことが出来るため、外科手術や電気メスによる治療に比べて、出血や痛みが少ないのが特徴です。よって身体への負担は少なく、入院期間や完治までの期間も短くすみます。 電気メスで切除するTUR-Pの術後入院期間が約1週間であるのに比べ、HoLAPの場合は術後3日程度で退院が可能です。

 

レーザー治療

 

 

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