香川大学総合情報基盤センターは,平成1510月,旧香川大学と旧香川医科大学の統合に伴い設立されました。設立当時,両大学の協議の結果,当センターの将来構想等を考慮し,本部は医学部キャンパスに,幸町キャンパス(教育・経済・法学部),工学部キャンパス,農学部キャンパスに,それぞれ分室を設置しています。教授3,助教授4,助手1,技術職員3の教職員11名が配置され(現員は,教授2,助教授5,助手1,技術職員3),各キャンパスに分かれて(医学部キャンパス6,幸町キャンパス3,工学部キャンパス2),センターの業務,およびそれぞれの専門分野での教育・研究活動を行っています。ここでは,当センターの概要について簡単に紹介します。

キャンパス間ネットワーク: 香川大学は,高松市幸町,林町,高松市に隣接する木田郡三木町にわたって,おもに4つのキャンパスを有します。それぞれの位置関係を下に示します。どのキャンパス間も「ちょっと歩いて,そこまで・・・」という距離ではありません。キャンパス間はATMAsynchronous Transfer Mode専用回線で相互接続されています。各キャンパスでは,ATMスイッチまたはATMルータで接続され,そこから教育研究系LAN(Local Area Network)や事務系LANに接続されています。

幸町分室: 幸町キャンパスは高松市街地の西に位置しており,教育・経済・法学部等の他,香川大学本部もここにあります。幸町分室は,経済学部構内の奥まったところにあり茶色の煉瓦タイル模様の建物です。SINETScience Information Network,日本最大の学術用ネットワーク)には,幸町分室よりファイアウォールを介して接続しています。香川大学は,SINETのノード校で,幸町分室にあるSINETノードから,高松大学,徳島文理大学香川校,詫間電波工業高等専門学校,香川短期大学,香川県産業技術センターへと接続されています。幸町分室には,香川大学全体のネットワーク基幹設備の他,スーパーコンピューターSX-6iやポスター作成用の大型プリンター等を設置し,学内の研究活動に利用されています。また,幸町キャンパスには237台の教育支援用パソコンが設置されており,情報教育(講義・実習)に有効に使用されています。これらのパソコンは,授業のない時間は,学部学生・大学院生に開放されており(一部については24時間),学生のレポート作成等,広く自習に活用されています。

医学部キャンパス(本部): 医学部キャンパスは,高松市街地からおよそ10km東南,自動車で30分程度のところに位置します(木田郡三木町)。医学部キャンパスでは,その性格上,インターネットの接続口等,いくつかのポイントにファイアウォールを設置して,厳しくアクセスの制限を行っています。医学部キャンパスにも,128台の教育支援用パソコンが設置されており,医学部生に対する情報教育(授業・実習)に使用されるほか,CBT共用試験(臨床実習開始前に学生の知識・技能を評価する全国共用試験)に対応できるシステム構成となっています。写真(下)は医学部マルチメディア実習室です。実習を効率よく行うため,使用者の間に,中間モニターを設けた仕様になっています。

工学部・農学部分室: 工学部キャンパスは市街地からおよそ6km南の香川インテリジェントパークと呼ばれる研究開発機関や産業支援機関が集まっている中にあり,農学部キャンパスは,医学部キャンパスと同じく木田郡三木町にあります。両キャンパスでは,キャンパス内ネットワークを管理する組織を設置していただいて,総合情報基盤センターと連携して,キャンパス内ネットワークを分散運用しています。写真()は,工学部情報基盤室で管理していただいているサーバー室の様子です。両キャンパスにも,教育支援用パソコンが,それぞれ89台(工学部),59台(農学部)設置されており,情報教育に活用されています。

香川大学総合情報基盤センターについて