第2回 総合情報基盤センター先端研究セミナー
「免疫グロブリン遺伝子の分子進化」
大田 竜也:
総合研究大学院大学 先導科学研究科
日時: 1月26日(木) 15:00〜16:00
場所: 香川大学医学部 大学院生研究棟
7階セミナー室
抄録:
脊椎動物の獲得免疫反応で重要な役割を担う免疫グロブリンには、多様な抗原を認識する可変部(V領域)とその他の領域である定常部(C領域)が存在する。これらの領域をコードするV遺伝子領域とC遺伝子領域は共に多重遺伝子族を形成しており、その進化的な起源および進化のプロセスは非常に複雑である。今回のセミナーでは、これらのV遺伝子領域とC遺伝子領域がどのようにして現状のような多重遺伝子族を形成してきたかその進化様式を述べ、現存の脊椎動物に見られる適応免疫系の多様性について概説する。また、硬骨魚類や軟骨魚類で最近発見された免疫グロブリン族の遺伝子を紹介し、脊椎動物の免疫システムの起源を探る上でのこれら魚類の有用性について考察する。

脊椎動物に見られる免疫グロブリンの多様性
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