げんない君とからす型ひこうき
森上徹也 画


江戸時代の研究者、平賀源内(ひらがげんない)は香川県(志度)で生まれました。江戸でエレキテルの実験をしたことなどが有名ですが、香川の地では高松藩主の命をうけて砂糖作りの研究をしました。今も東かがわ市ではサトウキビの栽培をして高級和菓子の材料として使われる砂糖を生産しています。
 二宮 忠八(にのみや ちゅうはち)は愛媛県出身、もしかしたら人類初の有人動力飛行に成功したかもしれないと言われている研究者です。彼は香川県の陸軍に所属していたときに、カラスを見て「飛行器」を思いつきました。これをもとに日本初の模型飛行機である「からす型飛行器」を作って10mの飛行に成功したのが1891年(明治24年)。ライト兄弟が初めて空を飛んだ1903年よりも10年以上前で「飛行機」の言葉もない時代のことでした。「からす型飛行器」はつばさの上にプロペラが後ろ向きについていて、聴診器のゴム管を使って動かしていました。