香川大学医学部小児科

VOICE OF A WORKING DOCTOR

多様な疾患を学びながら、
臨床力とコミュニケーション力を磨きました。
多様な疾患を学びながら、
臨床力とコミュニケーション力を磨きました。

初期研修小児科プログラム
平野 碧 先生
(2024年度初期研修終了)
出身はどちらですか?
生まれは熊本ですが、その後、高知や愛媛での生活を経て、小学校2年生から香川県で育ちました。香川は非常に住みやすい場所で、私も大好きな土地です。そのため、そのまま香川大学に進学しました。これからは、この大好きな香川県で地域の子どもの成長を支えたいと思い、香川大学の小児科で勉強させていただくことにしました。
なぜ小児科コースを選んだのですか?
私には年の離れた弟がいます。弟が生まれた時に感じた命の重みや温かさが心に強く残り、漠然と子どもの成長を見守れる職業に就きたいと考えるようになりました。次第に小児科医を志すようになり、現在に至ります。当院の小児科コースでは、半年間連続して小児科を専攻できる点が大きな魅力です。早期から専攻医を視野に入れた研修ができる点に惹かれ、小児科コースを選びました。
大学病院の小児科コースを選んでよかった点はなんですか?

当院の小児科はチーム制を採用しており、チーム全員で話し合いながら患者さんの治療方針を決定しています。垣根が低く、相談しやすい環境で、各分野の専門の先生とディスカッションできる機会が多いのも特徴です。研修医の段階からその一員として加わり、小児科らしい一般的な疾患から珍しい疾患まで幅広く学ぶことができ、毎日が刺激的です。

さらに、半年間という長い研修期間のおかげで、腫瘍や消化器疾患などで長期入院の患者さんを担当する際には、患者さんとともに喜びや苦労を分かち合い、成長を実感することができました。また、大学病院だけでなく外部の病院での研修も可能で、初診外来や予防接種の経験を積むことができました。頻繁に見られる風邪や腹痛、皮疹といった症状の診療を通じて、重症例や治療が必要な疾患を見逃さない力を養うことができたのも大きな収穫です。さらに、子どもだけでなく、そのご両親やコメディカルスタッフとのコミュニケーションスキルも磨くことができました。
今後はどのようなキャリアパスを考えていますか?

まずは小児科専門医の取得を目指し、幅広い症例を経験したいと考えています。小児神経、腎臓、血液腫瘍、循環器、アレルギー、新生児など、サブスペシャリティは多岐にわたります。私はまだ具体的な分野を決めていませんが、どの分野にも興味を持ち、積極的に学んでいきたいと思っています。また、将来的には留学にも挑戦したいと考えています。香川大学は国内外問わずさまざまな留学先を提供しており、自分が興味を持つ分野で学べる環境が整っています。チャンスがあればぜひ留学して、さらなる知識を深めたいと考えています。

さらに、香川大学には子育て中の医師も多く在籍しており、結婚、出産、子育てなど個々のライフバランスを重視した働き方が可能です。私自身もプライベートを大切にしながら、キャリアアップをしっかり目指していきたいと思っています。

最後になりますが、患者さん一人ひとりに合った最適な治療と環境を提供できる医師を目指し、日々努力してまいります。皆さんと臨床の場でお会いできる日を心待ちにしています。