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病理診断科・病理部の特徴

私ども病理診断科・病理部の特徴は、病理診断を専門として日常業務を行っていることです。日本では病理学講座の一部として病理部が運営されている大学も多く、研究業務も非常に重視されています。しかし、香川大学医学部附属病院病理診断科・病理部はいわゆる基礎医学講座に属する病理学教室とは完全に独立して業務を行っており、病理診断科・病理部のみで大学病院(外来・入院)全ての患者さんの病理診断をしています。また、多くの臨床各科との合同カンファレンスを行っており、病理診断医(臨床医)としての能力を養うことができます。さらに学外出身者を含めて病理医が11名(海外留学1名を含む)在籍する大学病院の病理部は皆無で、多くの先輩から指導が受けられる充実した教育体制がとられています。大学病院としては珍しく細胞診断にも力をいれており、6名の細胞診専門医と7名の細胞検査士がいるため、細胞学の基本を学ぶこともできます。

病理診断科・病理部の大学院生については、病理診断医を目指しながら社会人枠を利用して医学博士取得も可能です(病理医4名、細胞検査士2名が医学博士取得)。現在まで、病理診断科・病理部内で細胞学的な研究を行っている者や、病理部外の教室と共同研究に参加している者がいますが、良好な関係であるため研究・教育が主体の病理学講座での基礎的な研究分野への参加も可能です。

病理診断医を目指す方へ

病理診断医を目指す人を募集しています。日本では欧米と比較して病理医が非常に不足しており、国内には約2000人の病理専門医(約半数は50歳以上)しかいません。香川大学医学部附属病院病理診断科・病理部の目標は、患者さんの正確で迅速な病理診断と病理診断医の育成にあり、大学および関連病院を含めた豊富な症例(皮膚、口腔、頭頸部、呼吸器、消化管、肝胆膵、内分泌、泌尿器、生殖器、乳腺、血液、リンパ節、神経、骨軟部、心血管、小児、腎生検・腎移植、細胞診〔現在、全科から病理診断が依頼されています〕)を経験することにより、生検診断、細胞診断、術中迅速診断、手術組織の診断、病理解剖、臨床各科との合同カンファレンスなどの病理診断医としての技量を高め、約5年で病理専門医や細胞診指導医および死体解剖資格を得ることが可能です。病理診断科・病理部入局後は、病理診断科医員(あるいは病理診断科大学院生〔社会人枠〕)としてのスタートになりますが、同時に医学博士取得も可能です。また病理専門医を目指す期間中も、希望を聞いて国内外での修行や留学も可能です。最後に、病理専門医取得後は、関連病院などの総合病院で病理診断医、大学でのスタッフとしての病理診断医、出身地域の病院での病理診断医など、働きたい希望地域や職場を聞き、香川県内だけではなく全国どの地域でも働くことが可能です。

女性医師の方へ

女性医師の入局を歓迎致します。日本では病理医が非常に不足しているため、女性医師の活躍が期待できる分野です。病理医は、患者さんに直接接しないため当直や緊急の呼び出しなどがなく、家庭との両立も十分可能な職種ではないかと考えます。勤務においては、家庭の事情(育児)などを考慮し、解剖当番や各科合同カンファレンスへの出席義務をはずします。特に医員の場合は非常勤扱いになりますので、日中だけの勤務(例えばAM9時~PM3時までなど)も十分可能です。以上、子育て期間中は一時的に非常勤で勤務し、子育て終了後に常勤で働くこともできますので、興味のある方はお問い合わせください。

既に病理医あるいは他の診療科の先生方へ

現在、診断病理医の入局を募集しています。専門領域は問いません。病理医は不足しているため、病理以外の診療科で活躍中の先生も大歓迎致します。病理診断を専門として働きたい方は、是非一度お問い合わせください。

問い合わせ先

香川大学医学部附属病院 病理診断科・病理部 

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