学科紹介

医学部看護学科の特徴

1.看護学士と保健師課程、養護教諭課程、看護探究科目の選択

入学定員は60人で、入学後所定の単位修得により看護師国家試験受験資格を得ることができます。また、平成24年度カリキュラム改正に伴い、幅広いカリキュラムを基盤として保健師課程や養護教諭課程、または看護探究科目群を選択し、より専門性の高い分野を目指すことができるようになりました。保健師課程を選択した場合は保健師国家試験受験資格、また、教職課程を履修することで養護教諭1種の免許を得ることができます。看護探究科目群は看護師課程で学んだ看護の実践能力をさらに深めることを目標としています。卒業後は主に看護師として全国の国公私立大学医学部付属病院や国公立病院、また、県内の行政保健師として、あるいは養護教諭として就職しています。国家試験は看護師、保健師ともに高い合格率を維持しています。

2.恵まれた教育環境

看護学科では学生自身の主体的な学習への取組や学習意欲の向上をはかるために、グループワークを積極的に取り入れています。また、学内には実践的な看護技術を習得するための看護シミュレータや教育教材が充実しており、社会で活躍できる知識と技術を習得できます。 総合大学であり、また同じキャンパス内に医学科があることから、自らの専門性を高めつつ、他学部との交流をとおして、協働性や視野の広がりを学ぶことができます。 このような教育環境の中で、いつでも相談できる指導教員制度の導入等、フォロー体制も充実しています。

3.附属病院との連携による充実した実習環境

看護学教育において重要な位置づけの臨地実習は、同じキャンパス内にある医学部附属病院で多くの実習を行っています。学生一人ひとりの学びを重視して、臨床教授制度の導入や各部門に臨床実習指導者の配置等、看護学科教員と附属病院看護部や医師らと密接に連携して教育にあたっています。

平成29年度入試より、高校生の多様な能力や体験及び活動から、主体性・多様性・協働性を多面的・総合的に評価する入試「香川大学 ナーシング・プロフェッショナル育成入試(AO方式)」を実施しています。

看護学科の講座の特色
基礎看護学講座

健康科学

主に「人体の構造と機能」「病気の成り立ちと症状、および治療法」「身体の診察法」に関する講義・演習や、全学共通科目の「大学入門ゼミ」「情報リテラシー」も担当しています。
研究では、峠は神経内科学が専門分野で、新しい運動・認知機能訓練法の開発や、Brain-machine interfaceのための脳波を用いた意思伝達法の開発などを研究しています。筒井は消化器内科学が専門分野で、胆道感染症や膵臓癌治療に関する基礎研究や、経胃瘻栄養患者における誤嚥性肺炎の原因に関する研究を行っています。

 

環境保健科学

主に学部学生の1、2年生の講義を担当する講座で、生化学、分子生物学、微生物学等の専門基礎科目を担当しています。教員は1名だけの講座ですが、基礎医学を専門とする医師教員です。高校の生物、化学の復習から始め、2年後期にはウイルス学の基礎知識まで学べるようにします。

 

基礎看護学

基礎看護学は、看護系授業科目の中でも、最初に学習する科目です。「看護とは何か」を主題に看護の対象理解、看護活動の場、看護職者としてのものの見方、考え方について学習すると共に、看護技術の習得に力を注いでいます。

臨床看護学講座

急性期成人看護学

急性期成人看護学では、急性期や重症な状態、周術期にある対象者、さらに回復期にある対象者の特徴を理解し、健康危機からの回復促進を目指した看護実践を行うための基本となる知識・技術・態度について学びます。特に、対象者に必要な看護については根拠を持って提供できるような講義・シミュレーション教材などを活用して演習を行い、それらを基盤にして臨地実習で看護実践能力を育成しています。

 

慢性期成人看護学

慢性期成人看護学は、社会や家庭で役割を担う成人の健康を援助します。慢性期とはがん、難病、生活習慣病、慢性疾患などによって治療や生活の制限が長期にわたる期間をいいます。このような慢性的経過を辿る方々の生活の再構築や社会生活への再適応を支援する学習を行います。
臨地実習前には、市民模擬患者さんの参加による看護実践能力試験(N-OSCE)を受け、看護者としての課題を明らかにして、実習に臨みます。
また、看護クリティカルシンキングやスピリチュアルケア論など、思考力強化や人間の存在に基づくケア方法を担当しています。

 

終末期成人看護学

終末期にある人がその人らしく生きられるよう、その人とその家族を支援するための看護実践能力について学びます。具体的には、疼痛等症状をマネジメントするための知識や技術、環境を整え安楽を提供できる技術、看取る家族への援助、生きることと死ぬことへの意味とその過程への理解、倫理的課題への理解、意思決定支援などです。このような能力を育成するために、事例を用いて患者家族が何に困っているのか、どのようなことが大切だと思っているのか見出しながらアセスメントを行い、患者家族がもつ力を支える看護ケアを学習しています。

 

老年看護学

老年看護学では、高齢者も発達する存在であると考えています。高齢者が発達しつつ、社会の中で活き活きと生きることができる看護を学びます。講義・演習では、高齢者を取り巻く社会の状況、老化と老化が生活に及ぼす影響、高齢者を肯定的な視点からも捉えた理論や看護の方法を学びます。実習では、施設の認知症高齢者や入院している高齢者に看護を行い、自己理解しながら、高齢者との信頼関係を築き看護実践能力を高めています。

 

小児看護学

「アダルトな小児看護を目指して」・・・小児看護では、病気に罹患した小児だけでなく、さまざまな健康状態および成長発達段階にある小児とその家族を対象にし、健やかな発達への支援をしていきます。そのために、子どもの成長発達を理解し、子どもの最善の利益を守る事を基本姿勢として必要な知識・方法・態度について教育します。まずは、私たちが豊かな感情をもち理性的な判断ができ、自立的に行動し、自身の行動に責任の持てる「おとな」であることを大切にしています。

 

母性看護学

母性看護学では女性とその子ども・家族を対象に、女性の生涯にわたるリプリダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)の維持・増進に向けて、その基盤となる理論や知識を学びます。また、母性の次世代育成機能が健全に発揮できるよう、さらに母性の健康障害の予防と回復をめざし、女性および家族の生活を整えるための看護実践について学びます。そしてこれらに関連する教育や研究をとおして地域社会へ貢献していきます。

地域・精神看護学講座

地域看護学

地域看護学では、地域を緻密に、そして俯瞰的に捉え、個人のみならず、集団や地域の健康課題に対応できる教育をめざしています。公衆衛生看護学を基盤に、保健師の専門性と香川県の特徴を踏まえたユニークなフィールドワーク型科目(ヘルスプロモーション演習や離島保健・看護論等)があり、地域や住民と触れ合いながら学びを進めます。また、地域保健のみならず、産業保健実習もあり、全てのライフワークを通じた健康づくりを体験します。

 

在宅看護学

在宅療養者とその家族が望めば、高度な医療と介護が必要でも自分らしい暮らしを続けることができる、住み慣れた居宅で人生を生き切ることができる。在宅療養者が望む暮らしの実現を他職種とともに支援することができる。そのような看護職養成を目指し、教育・研究を行っています。

 

精神看護学

精神看護学の究極の目標は、精神の健康障害による生きづらさに対処しながら、その人らしい人生を歩めるよう支援することです。心病む人が、生まれてきてよかったといった瑞々しい情感を取り戻すには、看護の力が欠かせません。
精神疾患により医療施設で入院や通院をしている対象の看護や、学校、地域などこころの健康の保持増進を図るための看護の役割について、授業、演習、臨床実習を通して学びます。