青・茶色の異常な色素をもっている細胞(しみ・そばかす・あざ)を選択的に破壊する、安全性の高い治療法です。
治療するシミの部分に、レーザーをあてます。痛みに関しては輪ゴムではじかれた程度なので、特に麻酔は要しません。
照射直後は浮腫と言って、蚊に刺されたように盛り上がって腫れます。この腫れは数時間後に治まり、その後は薄い膜を貼った様な、かさぶたになります。このかさぶたは7〜10日後に剥がれて、薄いピンク色をした皮膚が現れますので自分で剥がしたりしないでください。さらに、このピンク色は1〜3か月程で徐々に薄くなっていきます。
レーザー直後は担当医が軟膏を塗布し、被覆材を貼付する場合もあります。可能であれば1週間テープを貼ったままにして、1週間後の再診日にテープとかさぶたを除去します。(peel off)
かさぶたが剥がれた後、3か月〜半年は遮光を徹底してください。また、施行2〜3週間後に炎症後色素沈着という現象を伴います。少し薄いシミが残ることもありますが、この場合には必要に応じて外用クリーム(トレチノイン・ハイドロキノン)療法を行います。
これは、炎症の後に生じる一時的な色素沈着です。遮光やハイドロキノンの併用で半年〜1年程度様子を見れば、殆どの方が改善します。
レーザーフェイシャルとは】皮膚のメラニン色素に選択的に反応するレーザーを顔全体に照射します。お顔のうぶ毛・しわ・たるみ・毛穴の引き締め・くすみ改善などを目的とした皮膚の若返り術です。4〜6週おきに施術します。
洗顔後、顔全体にレーザーを照射します。痛みは輪ゴムで弾かれた程度ですので、特に麻酔は要しません。照射前後、クーリング(冷却)を5分程度行います。
照射後、皮膚は軽度発赤しますが、冷やすことで3〜4時間で治まります。照射後は日焼け止めを外用し、遮光を徹底してください。当日からお化粧・洗顔ができます。合併症として稀に脱色素現象がみられることが報告されています。
メラニンだけに反応するレーザー光線を照射することにより生じた熱が、毛の再生、成長の源となる毛母細胞を破壊します。そして、長時間持続する毛の減少と軟毛化を可能にします。また、発熱の時間が極めて短いため、周囲の皮膚に及ぼすダメージが少なくてすみます。当科で使用している治療機器は厳しい基準をクリアしたものですので安全に治療が行えます。
レーザー脱毛をされる前後は、日焼けしないようにしてください。レーザー脱毛を行う当日あるいは前日に、カミソリやシェーバーでの剃毛をお願いします。
*毛抜きで毛を抜く、脱色等の処置は行わないでください。
脱毛する部位の毛の量、太さ、範囲、皮膚色を診察し、レーザーの線量を設定します。照射部位をマーキングし、レーザーを照射します。痛みは、輪ゴムではじかれた程度なので、麻酔は要しません。レーザー照射後はクーリングを行います。
治療は毛周期(例:脇は1ヵ月半〜2ヵ月程度)に合わせて、数回繰り返す必要があります。個人差がありますが、3回程度治療すれば日常のお手入れが楽になりますし、6回前後でお手入れがほとんど不要になるレベルまでになります。
*上記回数は、あくまで目安です。
当日シャワー・入浴は可能ですが、優しく洗って下さい。また、照射後に日焼けをしてしまうとシミや黒ずみになりやすいので、十分に注意してください。脱毛期間中の処理は、カミソリやシェーバーでの剃毛は可能です。
色素沈着部位の色素脱失がおこる可能性があります。
波長10,600nmの炭酸ガスレーザーは、水分に反応し蒸散する性質があります。それを利用して皮膚を表面から切ったり削ったりして、ほくろや隆起したしみ、小さい皮膚腫瘍などを切除します。
皮膚を削っているため、しばらくは陥凹した状態・ニキビ跡の様な赤みが続きます。傷が治るまでの期間は患部の大きさなどによって異なりますが、2週間ほどで上皮化し数か月〜半年後、少し陥凹を残して治癒します。赤みが取れるまでの期間は個人差がありますが、早い人で3か月、遅い人では1年位です。また、術後数日間は滲出液が見られますが、数日で痂皮を形成して治まります。
ほくろの場合、再発することがあります。再発した場合は早めに受診して下さい。再発を防ぐには、やや大きめの治療をすれば良い事になりますが、これでは整容的な意義が損なわれる為、あくまで必要最小限の照射をします。このため2〜3回に分けての治療となる場合もあります。なお、2回目以降は再診料で対処させて頂きます。