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歯・顎・口腔外科の診療理念と概要

診療理念・概要 「治療法の特色 」   >   内視鏡支援下唾石摘出術

内視鏡支援下唾石摘出術


(1) 唾石症とは?

唾液を作る唾液腺あるいは唾液が流れる管の中に石ができる病気です。
食事の時に分泌された唾液が排泄にくくなって、急に痛みや腫れを生じます。唾液の出が悪いために、管の中に口の中の細菌が入り、急性の化膿性炎を起こすこともあります。

 
(2) どのようして見つかるの?

多くの場合、X線検査で小さい不透過物が見つかります。石が「出来立て」のためX線検査で見つからない場合は、超音波検査や造影検査、内視鏡検査を行います。

(3) 治療法は?

自然に排出されることも稀にありますが、一般的には口腔粘膜を切開して除去します。 石が顎下腺の中にある場合普通は、顎の下の皮膚を5-6センチほど切開して、顎下腺ごと摘出しますが、当科では、唾液腺内視鏡を導入していますので、5-7ミリ程度以下の石だったら、皮膚や口腔粘膜を切開せずに、直径1.6ミリ径の細い内視鏡を使って取り出すことができます。また9-10ミリを超える大きな石では、硬性内視鏡下に皮膚切開を最小限にして(約2.0センチ程度)摘出します。これは私たちが行っている低侵襲手術の一つです。

唾液腺造影写真
造影剤を導管から注入しています。顎下腺と導管の移行部に石を認めます。
顎下腺ごと唾石を摘出しました。顎下腺の導管移行部に唾石が存在していました。この部位は顎下腺唾石がよくできます。





摘出された唾石
大きさは12ミリ程度でした。

唾液腺内視鏡による最新の唾石摘出術
CT像
大きさ6ミリ程度の石が顎下腺の導管移行部にみつかりました(矢印) 。
内視鏡手術
観察に使う直径0.89ミリの内視鏡と手術に使う1.6ミリ径のものがあります。
モニターを見ながら、バスケット型の鉗子で掴んで引きずり出します。写真は摘出された唾石です。


では、唾液腺内視鏡下での唾石摘出のビデオをご覧下さい。淡黄色の塊が唾石です。

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