微細構造系分野一覧

微細構造系分野一覧

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イオンコーター(エイコーエンジニアリング IB-5、日立 E-1030)

〔基礎臨床研究棟5階 537号準備室〕

 走査電子顕微鏡の試料に金属薄膜をコーティングする装置です。乾燥した生物試料は非導電性なので、そのまま走査電子顕微鏡で観察するとチャージアップを起こし観察が困難になります。これを防ぐには試料表面に金属薄膜をコーティングして導電性を与えなければなりません。
 本装置は、グロー放電によるスパッタリング作用で金属薄膜を形成します。
 金属薄膜コーティングは、帯電防止のみでなく、電子線による試料損傷の軽減や二次電子発生効率の向上なども兼ねています。

〔仕 様〕

IB-5
排気からコーティングまでを手動操作
エッチング機能付(試料のイオンエッチングや透過電子顕微鏡用支持膜の親水化処理等に利用)
E-1030
膜厚セットにより排気からコーティングまでを自動操作
マグネトロンタイプ
エッチング機能なし

〔利用上の注意点〕

高分解能観察のためには、金属粒子径の小さいE-1030を使用して下さい。

ウルトラミクロトーム(ライヘルト ULTRACUT OmU4 ソーバル MT-2B)

〔院生研究棟5階 501号ミクロトーム室〕

 透過電子顕微鏡の超薄切片を作製する装置です。電子線は物質透過力が弱いため透過電子顕微鏡の試料は非常に薄く(500〜1,000Å)なくてはなりません。
 OmU4には凍結装置を取り付けることができます。
 また、ウルトラミクロトーム用のガラスナイフは、ガラスナイフメーカー(三慶科学 メッサーC型またはLKB 7800)で作製できます。ガラスサイズは、メッサーC型用が100×100×(5〜10)mm、LKB 7800用が400×25×(6〜10)mmです。
〔利用上の注意点〕

グリッド、ガラス等の消耗品は利用者各自で用意して下さい。

オスミウムプラズマコーター(日本レーザ電子 OPC-40)

〔基礎臨床研究棟5階 537号準備室〕

 イオンコーターと同様の目的のために、走査電子顕微鏡試料にオスミウム薄膜をコーティングする装置です。
 オスミウムプラズマコーティング法は、試料表面の凹凸に対する回り込みが良く、均質で密度の高いアモルファス状の膜を形成できるとされることから、チャージアップ軽減に有効であるといわれています。本法は、コーティングレートが高い(0.7〜1nm/s)ため、極めて薄い膜(〜2nm)を形成する場合は膜厚の再現性に乏しいので注意が必要です。

〔仕 様〕

製膜方式
グロー放電によるプラズマ製膜
使用ガス
四酸化オスミウムの昇華ガス
生成膜厚
数nm〜数十nm

〔利用上の注意点〕

〇 試料は陰極板から絶縁する必要があります。四隅を切り落としたテフロン板などの上に試料をのせて下さい。
〇 グロー放電しなくなった場合は、オスミウムアンプルを交換しますので、担当職員に連絡して下さい。

急速凍結固定装置(盟和商事 QF-5000-LH)

〔院生研究棟5階 501号ミクロトーム室〕

 生物組織を液体ヘリウム温度に冷却した銅ブロック表面に圧着する事により、生に近い状態で急速に凍結固定することができる装置です。
 通常の化学固定時における可溶性物質の流出や、酵素活性、抗原性の消失を防ぐことができます。
 凍結固定した組織は、凍結置換法やフリーズフラクチャー法で電子顕微鏡標本にします。
〔利用上の注意点〕

液体ヘリウム及び液体チッ素は利用者各自で用意して下さい。

共焦点レーザ顕微鏡(Carl Zeiss LSM 700(CLSM), LSM 710 NLO(2photon LSM))

〔LSM 700:院生研究棟5階 510号暗室〕,〔LSM 710 NLO:院生研究棟5階 509号透過型電顕室(2)〕

 共焦点光学系を組み込んだ蛍光顕微鏡(700は倒立型,710は正立型)です。光源にはレーザーを使用します。共焦点光学系により合焦位置以外の光を除いて画像とするため、組織標本を破壊することなしに光学的断層像を得ることができます。

〔仕 様〕

鏡 基
Axio
対物レンズ
UPlanApo ×10、×20
PlanApo  ×40、×40WLSM、×60 OilLSM、×100 Oil
レーザーユニット
Kr-Arレーザー(488、568nm)
検出器
蛍光2チャンネル、透過1チャンネル
画像解像度
1,024×768画素 ×256階調/チャンネル
Z軸駆動
ピエゾステージ(ストローク100μm、分解能0.1μm)
画像記録
GB200形式およびTIFF形式、230MB MO
その他
反射キューブ付属

〔利用上の注意点〕

〇 MOディスクは利用者各自で用意して下さい。
〇 GB200形式で保存した画像は、汎用画像処理ソフトでは開けません。TIFF形式で保存して下さい。
〇 個人の画像データはハードディスク内に残さないようにして下さい。

共焦点レーザー走査蛍光顕微鏡(Bio-Rad Radiance2100/Rainbow)

〔院生研究棟5階 508号走査電顕室〕

本装置は、倒立型蛍光顕微鏡に共焦点スキャンユニットを組み込んであるため、生きた細胞の共焦点観察を容易に行うことができます。生細胞観察のための保温ステージと、観察までの試料保存用のCO 2 インキュベータを備えています。

〔仕 様〕

鏡 基
オリンパス IX71(倒立型)
対物レンズ
UPlanApo ×10、×20、×40 Oil、×100 Oil
PlanApo  ×60WLSM、×60 Oil
レーザー光源
Ar(457、476、488、514nm)
He-Ne(543nm)
レッドダイオード(638nm)
ブルーダイオード(405nm)
検出器
蛍光3チャンネル、透過1チャンネル(フォトマル)
画像取得
同時取込、フレームおよびラインシーケンシャル
スキャンモード
XY、XYZ、Time Series、XYZ-T、ROIスキャン等
画像解像度
1,280×1024画素(最大)×4096または256階調
スキャン速度
25〜150lps
Z軸駆動
最小ステップ50nm
画像記録
1.3GB MO、DVD-RAMまたはUSBメモリ
その他
FRET、FRAP、タイムラプス、Ratioイメージング解析
スペクトル分析、近接蛍光分離に対応

〔利用上の注意点〕

〇 倒立型顕微鏡ですので、油浸オイルの扱いには十分注意してください。
〇 カバーグラスを下にして観察しますので、スライドグラスの標本はカバーグラスが動かないよう、また、液漏れしないようマニキュア等でしっかり封入してください。
〇 データはMO、DVD-RAMまたはUSBメモリに保存し、ハードディスク内には残さないようにして下さい。
〇 CO 2 インキュベータは一時保存用です。培養には用いないでください。

クリオスタット(Leica JUNG FRIGOCUT 2800E,Leica CM1950)

〔基礎臨床研究棟3階 334号試料作成室〕

組織・細胞内の抗原性や酵素活性の失活を避けるため、凍結したままで組織切片を作製する装置です。酵素組織化学、免疫組織化学、In-situ hybridization等に使用します。

〔仕 様〕

切片厚さ
2〜60μm(2800E)
1〜600μm(CM1950)
試料サイズ
10×10×10mm程度以下(2800E)
50×80mm(CM1950)
庫内温度
+20℃〜−35℃
試料部温度
−10℃〜−35℃(2800E)
−10℃〜−50℃(CM1950)
切削方法
電動または手動

〔利用上の注意点〕

ナイフ、OCTコンパウンド等消耗品は利用者各自で用意して下さい。
感染等の危険のあるサンプルは使用禁止。

顕微鏡デジタルカメラシステム(オリンパス BX51/DP72)

〔基礎臨床研究棟5階 525号光学顕微鏡室〕

顕微鏡デジタルカメラを搭載した正立型落射蛍光顕微鏡です。明視野観察、落射蛍光観察、暗視野観察に対応できます。画像管理ソフトを用いて、多重染色蛍光画像の重ね合わせができます。

〔仕 様〕

落射蛍光顕微鏡
(BX51)
対物レンズ
UPlanApo ×4、×10、×20、×40、×100oil
PlanApo  ×1.25
コンデンサ
明視野用ハネノケ式、暗視野用
落射蛍光用ミラー
広帯域U励起、広帯域IB励起、広帯域IG励起
顕微鏡デジタルカメラ
(DP72)
カメラ方式
ペルチェ冷却単板カラーCCD画素シフト方式
記録画素数
4080×3072、2040×1536、1360×1024、680×512
感度(ISO相当)
200/400/800/1600
測光
30%、1%、0.1%
露出制御
オート、マニュアル、SFLオート、AEロック、露出補正
画像記録
BMP、TIFF、JPEG、PICT、AVIでCD-RW、MOに保存
その他
ビニング、タイムラプス、画像管理ソフト

〔利用上の注意点〕

データはCD-R(RW)、MOまたはUSBメモリに保存し、ハードディスク内には残さないようにして下さい。

光顕用ミクロトーム(LEICA RM2035)

〔基礎臨床研究棟3階 334号試料作成室〕

光学顕微鏡用パラフィンブロックおよび、各種樹脂に包埋された標本の切片を作製できます。

〔仕 様〕

薄切可能ブロック
パラフィン、セロイジン、カーボワックス等
切片厚さ
1〜60μm
試料サイズ(最大)
H20×W55mm

〔利用上の注意点〕

〇 水溶伸展器、伸展器は同室に設置してあります。  
〇 ナイフは利用者各自で用意して下さい。

自動固定包埋装置(サクラ ロータリー RH-12PM)

〔基礎臨床研究棟3階 334号試料作成室〕

パラフィン包埋する組織の、エタノール脱水からパラフィン浸透までを、タイマー設定により自動で行うことができます。

〔仕 様〕

処理槽
全12槽(うち、パラフィン3槽)
タイマー
24時間タイマー

〔利用上の注意点〕

使用するときは、担当職員に連絡して下さい。

パラフィン包埋ブロック作製装置(ティシュー・テック TEC5 エンベディング・コンソール・システムTEC-P-S-J0)

組織のパラフィン包埋(ブロック作製)が行えます。

〔仕 様〕

処理槽、ホットプレート、コールドプレート、包埋枠(各種)を装備

〔利用上の注意点〕

 〇 台木やMega-Cassette等の消耗品は各自で用意して下さい。
 〇 包埋用パラフィンは専用品ですので機器部門で補充します。

真空蒸着装置(日本電子 JEE-4X)

〔基礎臨床研究棟5階 533号蒸着室〕

透過電子顕微鏡の試料支持膜や超薄切片の補強のためのカーボン蒸着、およびシャドウイング等の金属蒸着を行なう装置です。

〔利用上の注意点〕

〇 蒸着金属は利用者各自で用意して下さい。
〇 φ5mm用のカーボンロッド削り器を設置しています。

全反射蛍光顕微鏡システム(オリンパス TIRFM)

〔基礎臨床研究棟5階 526号カルシウム測定室〕

エバネッセント照明により、カバーガラス上に非常に薄い光の場(エバネッセント場)を形成し、蛍光物質を励起する蛍光顕微鏡です。エバネッセント場は100〜200nmと非常に薄く、励起範囲がガラス近傍に限られるので背景は暗黒となり、カメラゲインを上げることで強いコントラストをつけて観察できます。

〔仕 様〕

基 鏡
オリンパス IX71(倒立型、保温箱付き)
対物レンズ
UPlanSApo ×10
PlanApo ×100/1.45oil TIRFM
レーザー光源
488nm、561nm
CCDカメラ
iXON DV887 (ANDOR TECHNOLOGY製)
画像取得・解析ソフト
MetaMorph (モレキュラーデバイス社)
その他
×100レンズはノーズピースステージに装着

〔利用上の注意点〕

倒立型顕微鏡ですので、油浸オイルの扱いには十分注意してください。

電界放出型走査電子顕微鏡(日立 S-900S)

〔基礎臨床研究棟5階 534号走査電顕室〕

 走査電子顕微鏡は、試料表面を電子プローブで走査した時に発生する二次電子または反射電子の量的変化をシンチレータで検出し、ビームの輝度に変換してブラウン管に結像させます。
 組織、細胞の表面および断面の微細形態を立体的に観察できます。

〔仕 様〕

分解能
7Å
加速電圧
1〜5kV(100Vステップ)、6〜30kV(1kVステップ)
倍  率
×100〜×800,000
試料サイズ
9.5×5×2.4mm(最大)
試料傾斜
一軸±40°
画像記録
高精細画像処理装置によるディジタル記録
ブローニーフィルム   6×7cm 10EXP
インスタントフィルム 4×5または8.5×10.8cm
その他
反射電子検出器付

〔利用上の注意点〕

〇 試料台、撮影フィルム、MO、CD-R等は利用者各自で用意して下さい。
〇 走査電子顕微鏡試料の作製は原則として利用者各自で行って下さい。

透過電子顕微鏡(日本電子 JEM-200CX)

〔基礎臨床研究棟5階 536号透過電顕室1〕

 透過電子顕微鏡は装置構成と機能が光学顕微鏡と類似していますが、電子線は光に比べ波長がはるかに短いため、分解能は光学顕微鏡(0.2μmが限界)より格段に高く数Å以下です。
 組織、細胞の内部微細形態の観察、免疫電顕法による物質の局在の観察等に用いられます。
 本装置は高加速電圧のため、準超薄切片や Whole mount試料の観察が可能で、試料傾斜装置の併用によりステレオ写真の撮影ができます。

〔仕 様〕

分解能
3.4Å
加速電圧
80、100、120、160、200kV
倍 率
標 準モード  ×800〜×630,000
低倍率モード  ×100〜×600
フィルムサイズ
59×82mm
試料傾斜
全方位 30°

〔利用上の注意点〕

〇 利用者(教室単位)は電子顕微鏡フィルムを予め当施設に預けておくようにして下さい。当施設では、数カ月毎に使用枚数を集計し各教室に通知しますので、残数の少なくなった教室はフィルムを補充して下さい。
〇 電子顕微鏡試料の作製は原則として利用者各自で行なって下さい。
〇 電子顕微鏡フィルムの現像は、暗室に処理液および乾燥機が備え付けてありますので、そこで行なうことができます。

透過電子顕微鏡(日本電子 JEM-1200EX)

〔院生研究棟5階 511号透過電顕室1〕

 透過電子顕微鏡は装置構成と機能が光学顕微鏡と類似していますが、電子線は光に比べ波長がはるかに短いため、分解能は光学顕微鏡(0.2μmが限界)より格段に高く数Å以下です。
 組織、細胞の内部微細形態の観察、免疫電顕法による物質の局在の観察等に用いられます。
 本装置は高加速電圧のため、準超薄切片や Whole mount試料の観察が可能で、試料傾斜装置の併用によりステレオ写真の撮影ができます。

〔仕 様〕

分解能
1.4Å
加速電圧
40、60、80、100、120kV
倍 率
標準モード  ×1,200〜×1,000,000
低倍率モード ×50〜×1,000
フィルムサイズ
59×82mm
試料傾斜
一軸±25°
付属装置
試料回転ホルダー、二軸傾斜ホルダー

〔利用上の注意点〕

〇 利用者(教室単位)は電子顕微鏡フィルムを予め当施設に預けておくようにして下さい。当施設では、数カ月毎に使用枚数を集計し各教室に通知しますので、残数の少なくなった教室はフィルムを補充して下さい。
〇 電子顕微鏡試料の作製は原則として利用者各自で行なって下さい。
〇 電子顕微鏡フィルムの現像は、暗室に処理液および乾燥機が備え付けてありますので、そこで行なうことができます。

透過電子顕微鏡(日本電子 JEM-1400 デジタルCCDカメラ構成)

〔基礎臨床研究棟5階 535号透過電顕室2〕

透過電子顕微鏡は装置構成と機能が光学顕微鏡と類似していますが、電子線は光に比べ波長がはるかに短いため、分解能は光学顕微鏡(0.2μmが限界)より格段に高く数Å以下です。組織、細胞の内部微細形態の観察、免疫電顕法による物質の局在の観察等に用いられます。

〔仕 様〕

分解能
0.2nm
加速電圧
40、60、80、100、120kV
倍 率
MAGモード  ×200〜×1,200,000
LOW MAGモード ×50〜×1,000
CCDカメラ
ボトムマウント 1024×1024画素CCD
5×5視野までの自動モンタージュ撮影が可能
試料傾斜
一軸±25°

〔利用上の注意点〕

 〇 電子顕微鏡試料の作製は原則として利用者各自で行なって下さい。

倒立培養顕微鏡(ニコン DIAPHOTO TMD)

〔基礎臨床研究棟5階 526号カルシウム測定室〕

 光源が上に対物レンズが標本の下に位置するため、焦点距離の長いコンデンサを使用することにより、培養中のシャーレやボトルのような厚みのある標本の位相差顕微鏡観察ができます。
 位相差顕微鏡とは、屈折率または厚さが部分的に違う無色透明な標本の各部分における透過光の間に生じた位相の遅れを、白黒のコントラストに変換して構造の観察ができるようにしたものです。

〔仕 様〕

対物レンズ
×4DL、×10DL、×20DL、×40DL
コンデンサ
長焦点距離コンデンサ、超長焦点距離コンデンサ
恒温装置付き
写真撮影装置
ニコン35ミリカメラボディ取付け可能
Cマウントビデオカメラ取付け可能

偏光・微分干渉顕微鏡(ニコン HPD)

〔基礎臨床研究棟5階 525号光学顕微鏡室〕

 偏光板をクロスニコル(光の振動方向が90°違う)に置くと光は全く見えません。その間に標本を置くと、標本によっては光の振動方向が回転し少し見えるようになります。これを顕微鏡に組み込んだのが偏光顕微鏡です。光学的異方体(各種結晶 等)の観察に使用されます。
 また、光学的な厚さの傾斜を色または明暗のコントラストに変換して見えるようにしたのが微分干渉顕微鏡で、立体的に見えます。無染色または染色標本が使えます。比較的厚い標本(200μm位まで)でも観察が可能で、神経及び筋肉の繊維構造の観察に適しています。
 本装置は、上記の偏光と微分干渉の切り替えが簡単にできます。また、写真撮影装置も付いています。

〔仕 様〕

対物レンズ
×10DL、×20DIC、×40DL、×40DIC、×100DIC
コンデンサ
アクロマチックアプラナート、ターレット6穴
試料ステージ
回転十字動ステージ
写真撮影装置
測  光   :スポット、面両用
フィルムサイズ:35ミリ、ポラロイド600フィルム
自動または手動露出

マイクロスライサ(堂阪イーエム DTK-1000)

〔基礎臨床研究棟5階 532号試料作成室〕

 組織化学反応等を行う場合、厚い組織切片を使って反応させたのでは反応基質等が内部まで浸透しないので、十分薄くしておく必要があります。マイクロスライサーはそのために固定または未固定の組織を凍結する事なく薄切する装置です。
 本装置は刃が横にスライドして組織のスライスを作るので、比較的広い切片が得られます。ビブラトームに代わるものです。

〔仕 様〕

切片厚さ
25μm以上
試料サイズ
5×5×3mm程度(組織の種類、状態による)

臨界点乾燥装置(日立 HCP-2)

〔基礎臨床研究棟5階 537号準備室〕

走査電子顕微鏡の試料を乾燥させるための装置です。組織、細胞を空気中で自然乾燥すると、水の表面張力により組織が収縮し微細な形態が破壊されるので、表面張力が加わらないように臨界状態から大気圧に移し、乾燥させます。

〔仕 様〕

置換ガス
液化炭酸ガス(ドライアイス使用可)

〔利用上の注意点〕

高圧のガスを作成します。取り扱いには注意してください。

t-ブタノール凍結乾燥装置(真空デバイス VFD-20)

〔基礎臨床研究棟5階 537号準備室〕

 走査電子顕微鏡の試料を乾燥させるための装置です。生物試料中の水分をt-ブチルアルコールに置換して真空凍結乾燥します。試料を破壊、変形することなく乾燥することができます。
  本装置ではトラップとして液体窒素で冷却したメタルブロックを使用します。

〔仕 様〕

乾燥能力
最大t-ブタノール量  6ml

〔利用上の注意点〕

メタルブロック冷却用の液体窒素は利用者各自で用意して下さい。

t-ブタノール凍結乾燥装置(Eiko ID-2型)

〔基礎臨床研究棟5階 537号準備室〕

本装置は、−5℃まで冷却できるステージを備えており、試料をチャンバー内で凍結することができます。

〔仕 様〕

ステージ温度制御
−5℃〜+20℃
トラップ
モレキュラーシーブ
(冷凍機にて−10℃以下/内臓ヒータでベーキング)

〔利用上の注意点〕

使用後は、トラップカバーを外し、ベーキングスイッチをONにして下さい。