医学科紹介

荒木伸一医学科長
医学科長 荒木伸一

香川大学医学部医学科では教育理念に則り、医学に必要な基礎知識を十分に備え、疾病の予防、診断、そして適切な治療ができる最新の医学的知識と診療能力・技能を身につけ、崇高な倫理観と人間性に富み、地域を理解し、世界に通用する医師並びに医学研究者を育成します。教育カリキュラムは、ディプロマ・ポリシー[卒業の認定に関する方針:①言語運用能力 ②21世紀型市民及び学士(医学)としての知識・理解 ③問題解決・課題探求能力 ④倫理観・社会的責任 ⑤地域理解]が達成できるように構成されており、医学科講座及び附属病院の専任教員約200名が中心となり教育にあたります。1年次では全学共通教育(教養教育)と並行して医学概論などの早期医学科目や専門基礎科目を設け、2年次からは専門基礎科目に加えて基礎医学科目の講義・実習を3年次前期まで行い、3年次後期から4年次にかけては統合講義(基礎医学と臨床医学を臓器別・疾患別ユニットに再編した授業体系)と社会医学科目を修得し、共用試験(CBTおよびOSCE)に合格すれば4年次終盤からスチューデントドクターとして附属病院での臨床実習を行うことになります。
特色ある教育としては、1,2年次の低学年から「早期体験医学」「医学概論」「医療プロフェッショナリズムの実践」などの科目が設けられ、地域医療実習に行ったり、チーム医療を体験したりすることで医学、医療に対するモチベーションを高めます。研究医の育成や科学的思考の養成のために開設した1・2年次の早期医学実習(自由科目)、3年次の課題実習(必修科目)では自分で研究室を選択し、実際の研究活動に参加することができます。最近では、在学中に研究成果を学会で発表するものも毎年出ています。また、高学年の臨床実習では、地域医療への関心を高めるため、付属病院だけでなく県内各地の医療機関での実習を行います。
6年間の医学教育課程は、医師・医学研究者に求められる基本的な知識・技能・態度を修得できるよう講義・演習・実習をバランスよく組み合わせた体系的なカリキュラムとなっていますが、さらに基礎学力及び臨床能力の向上、地域医療への貢献、医師国家試験対応など、社会の要請に応えるべく各年次の授業の改善を進めており、特に平成26年度入学者からは臨床実習の時間数を大幅に増やすなどのカリキュラム改革を行いました。
設備面では、ほぼすべての講義を収録し学内のコンピューターからいつでも映像授業として視聴できるe-learningシステムや、実際の医療現場で必要な技術を、シミュレーター等を用いて習得できる実習室(スキルスラボラトリー)を整備するなどして、充実した学習環境を提供しています。
医療系学部を有する県内3大学(徳島文理大学香川校、香川県立保健医療大学、香川大学医学部)間では、遠隔同時配信システムを用いた合同授業や学生の相互訪問を行っており、チーム医療の重要性を学びます。
医学科のカリキュラムはほとんどが必修科目で勉学には多くの時間が必要ですが、学生が自主的に行うサークル活動などの課外活動も勉学の合間をぬって非常に活発に行われています。また、学生の国際交流活動が活発であることも大きな特徴です。医学科では中国医科大学、河北医科大学、第四軍医大学(以上中国)、ブルネイ・ダルサラーム大学(ブルネイ王国)、ロンドン大学・セントジョージ医学校、グラスゴー大学、ニューキャッスル大学(以上イギリス)、チェンマイ大学(タイ王国)、シンガポール国立大学(シンガポール)と交流し、短期留学プログラムにより毎年30名以上が海外で学ぶ機会を得ています。海外の交流校からの受入プログラムもあり、学内においても留学生との交流が行われています。
教育及び学生生活に対する医学科卒業生からの評価や満足度は高く、卒後臨床プログラムも充実しているため、多くの卒業生が本学医学部附属病院を臨床研修病院として選択し、香川県の地域医療に大きく貢献しています。

(平成29年度)医学科入学定員109名、2年次学士編入学定員 5名
                                                                                             香川大学医学部医学科長 荒木 伸一

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