歯学部のみなさまへ

研修を終えて

1年間の臨床研修を終えた先生たちの感想です。


令和3年度

「1年間の卒後臨床研修を終えて」中川 健

香川大学医学部附属病院口腔外科で研修医として歯科医師人生をスタートさせてから早一年が経過しました。
私は元々口腔外科に興味があり、様々な口腔外科の研修先を検討した中で当院での研修を選択しました。出身地でもなく縁もゆかりもない場所で当初は不安でしたが、研修を終えて当院の研修で良かったと感じております。        
学生時代は歯科処置をほとんど経験してませんでしたが、上級医の先生を始めとして周りの先生は温かく受け入れてくださいました。あっという間に経過した一年でしたが、振り返ると有病者の外科処置や埋伏智歯抜歯等数えきれないほど経験させて頂きました。外科処置を始めたばかりの頃は、慣れないことが多く戸惑うこともありましたが、先生方の手厚いご指導もあり、日々自身の成長を実感しております。 充実した研修生活を過ごせたのは、切磋琢磨できる同期、御教授していただいた先生方に恵まれたからであると思います。この一年間で学んだことを糧にし、これからも日々精進していきたいと思います。        

「1年間の卒後臨床研修を終えて」
松木 優承

 私は、2021年より香川大学歯科口腔外科にて臨床研修を開始しました。振り返るとこの1年、口腔外科にとどまらず非常に幅広い経験をさせていただき、大変充実したものでした。元々私は関西出身で、あまり縁のない香川という土地で不安でしたが、同期にも恵まれ、上級医の先生に非常に親切していただき、不安を感じることは早々になくなりました。
 この1年で印象的だったのは、院外研修と外科処置でした。
 研修カリキュラムの中に1か月院外の提携施設で研修する期間があり、市中病院での一般歯科や矯正歯科、訪問歯科も学ぶことができました。幅広い経験を求めて当院を選択したので非常に良かったと感じております。提携施設の先生方の親切な方ばかりで楽しく充実した期間でした。
 外科処置では上級医の先生に手厚く指導していただきながら、埋伏歯抜歯を始めとする非常にたくさんの経験を積めました。外科処置にとどまらず、麻酔、服薬、全身疾患、入院管理も学ぶことができ、歯科医師として視野が広がったことを感じます。全身管理は1年で学びきれないと感じたこと、外科処置の技術をさらに伸ばしたいと感じたので当科への入局を決めました。
 この一年間で学んだことを糧にし、地域の皆様に少しでも還元できるように、これからも日々精進していきたいと思います。


令和2年度

「1年間の卒後臨床研修を終えて」高山善次

 私は、2020年4月より香川大学歯科口腔外科にて臨床研修を開始しました。振り返るとこの一年は、あっという間に感じられるほど慌ただしくも、周囲に恵まれ人として大きく飛躍した年であったと思います。コロナ禍で卒業式もなく、それまでの学生という保護される立場から突然医療人、社会人として患者さんに寄り添う環境に身を置きました。当初は、全身管理はおろか業務に関する知識も技術もなく戸惑うことばかりでしたが、日々諸先輩方から丁寧に指導を頂け、無事1年間を走りきることが出来ました。今後後進の育成にも積極的に携わりつつ、現状に満足せずより良い医療を提供するため貪欲に知識、技術を吸収し医療人として精進してまいります。


令和1年度

「1年間の卒後臨床研修を振り返って」宮脇史佳

 同期にも恵まれ、実りある研修生活が終わってから3年が経ちました。振り返ると、研修生活は予診から始まり、研修の後半からは入院患者さんの全身管理も学び始め、様々な外科処置をさせてもらえる環境でした。研修医の間から外科主義を行う際の度胸と経験を培えたのは非常に有意義だったと思います。頑張ろうという姿勢で臨むと、上級医の先生もそれに応えてくださります。知識や手技だけでなく、歯科医師としての姿勢、所作、振る舞い等、歯科医師としての基盤となるような部分も学ばせて頂きました。現在は、当院の麻酔科研修を終え、改めて一医局員として視野を広げ、責任を持った診療を務めております。
 当科では、歯科研修医、2年目からの医局員等、県外も含めて多数受け入れております。ここには研修医を歓迎してくれる暖かい空気があります。ぜひ見学に一度お越しください。

平成24年度

「1年間の卒後臨床研修を終えて」多田彩乃

研修がスタートした4月は、学生時代とは全く違う環境で戸惑うこともありましたが、次第に仕事にも慣れ、気づけば1年が経っていました。毎日が新しいことの連続で多くのことを学びました。口腔外科という専門領域だけでなく、入院患者さんのう蝕処置や補綴など一般的な歯科治療も経験しました。他科での入院患者さんにおいては口腔ケアをさせていただくことが多く、長期入院において発熱や感染のリスクを減らすためにも重要な仕事をしているのだなと実感しました。病棟では、患者さんとのコミュニケーション、他科の先生方や看護師さんとのチーム医療、栄養管理、疼痛管理など様々な経験をすることができました。患者さんが退院される時に「ありがとう」と言っていただけたことがとてもうれしく、もっと努力して成長していかなければいけないなと感じました。 1年間充実した研修が行えたのも、御指導くださった先生方、スタッフの皆さんのおかげです。歯科医師としての第一歩を踏み出すことができました。 このような経験から、研修中に興味のある分野が見つかり、研修後は大学院へ進学しました。研修後はいろいろな道に進むことができると思います。研究が少しでも臨床に、地域の皆さんに役立てるようこれからも日々努力を続けたいと思います。

「1年間の卒後臨床研修を終えて」
橋本信之介

1年の臨床研修を終えて 早いもので昨年の春に卒後臨床研修として香川大学歯科口腔外科の門戸を叩いてはや1年が経ちました。 口腔外科に興味があったのと、慣れ親しんだ香川に帰りたいという思いが強く、母校ではなく香川大学を選びました。 期待と不安が入り交じった状態で始まった臨床研修ですが、最初にとまどったのは病棟業務でした。学生時代、口腔外科は勉強しても口腔外科疾患のベースにある全身疾患については、 それほど深く学んでなかったので、優しく時には厳しい諸先生方の指導の元、様々な症例の全身管理を通じて知識を深めることが出来ました。また、採血、静脈路確保など入院患者さんと 日々近い位置で接することで、患者さんの悩みや喜びを共有でき、口腔外科の大変さと面白さを経験できました。全身麻酔下での手術も多く経験することでき、何度も術者として執刀させて いただける機会もあり、非常によい経験が出来ました。 外来では医学部附属病院として一般的な口腔外科疾患に加えて、有病者歯科を経験する機会多く、口腔外科の手技に加え一般歯科治療も数多く経験することができ、歯科医師としての基礎も形成できたのではないかと思います。さらに骨再生の動物実験にも参加し、基礎研究にも興味が沸きましした。 この1年間、病棟に外来に朝早くから夜遅くまで毎日があっという間でやりがいのある濃厚な日々を送れ、非常に香川大学を研修先として選択したことに満足しています。もし進路に迷っている後輩がいたら迷い無く勧めてあげれると思います。 今年からは医局員として、日々の臨床に加え夏からは形成外科研修、秋には研究の成果として口腔外科学会での発表を予定してます。すばらしい環境で学べるありがたみを忘れぬよう日々努力していきたいと思います。

平成23年度

「1年間の卒後臨床研修を終えて」
荒木咲弥加

月並みですが「あっという間」の1年間でした。今は、研修を終えた安心感と未来に対する不安感が入り交じっています。ここでの研修は病棟に始まり、外来、手術室、学会発表など多くのことを経験させていただきました。口腔外科ではありますが、外来では外科処置だけでなく有病者に対する一般歯科診療も行いました。病棟では、入院患者さんの全身管理に始まり、化学療法・放射線療法の実施、チーム医療などを体験しました。手術は、教科書では見た事のない最新機器を使用したものから何時間にも及ぶ頸部郭清術など多種にわたり参加することができました。また、初めて学会発表を行い、現在論文を作成して います。決して楽しいことばかりではなく、苦しい事、つらい事もたくさんありました。それでも1年間を終えて、ここで研修できたことをうれしく思っています。また、ここでの経験すべてが今後の歯科医師人生で必ず役に立つと確信しています。今年度からは「ちょっとは成長したなあ」と言ってもらえるように頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

「1年間の卒後臨床研修を終えて」
南 佑子

昨年の4月に、右も左も分からない状態で臨床研修をスタートしましたが、この一年間は、本当に濃密な時間でした。実際に研修医として臨床現場に立ってみると、学生時代に思い描いていた以上に、口腔外科の分野は広く、奥深いものであることが実感できました。口腔外科に加え、一般歯科の分野も学ぶことができ、特化した症例のみを診るのではなく、全身疾患を有する患者様に対しての歯科治療なども学ぶことができました。また、様々な科の先生方や、チーム医療を担うスタッフの方々と共に、患者様の口腔ケア、全身ケアに関わることも多く、自主性が求められ、大変なこともありましたが、それだけ得るものも大きかったと思います。
 このような充実した日々を送ることができたのは、素晴らしい仲間、様々なことを御教授してくださった諸先生方、コメディカルの方々、事務の方々のおかげであり、そして何よりも患者様たちに恵まれたからであると思います。この一年間で学んだことを糧にし、地域の皆様に少しでも還元できるように、これからも日々精進していきたいと思います。


よくあるご質問

質問内容とその回答です。ご参考にくだされば幸いです。

・マッチングの試験はどんな内容ですか。
→香川大学病院の入職試験(適性試験)に加えて、選択問題と英語の読解や論述による記述問題が出題されます。最後に面接が行われます。

・多浪生、留年生は不利になりますか。
→多浪、留年、浪人自体が不利になることはありません。

・マッチングでの採用で重視している点は何ですか。
→論理的に物事を考え、社会の中で他のスタッフとチームワークをもって仕事を行い、組織を発展させていくことに貢献していく人材であるという点です。

・英語の勉強は何をすべきですか。
→大学卒業レベルの英語力は必要です。試験は医学に関する問題が出題されます。

・どういう症例多いですか。
→頭頚部癌、顎変形症を始めとした幅広い症例に恵まれています。

・勉強会は行っていますか。
→院内の症例に関してのカンファレンスはもちろんのこと、定期的に外部の先生を招きインプラント講習会も主催しています。

・口腔外科での研修内容はどのようなものですか。
→指導医と1対1でペアを組みます。指導医とともに外来および入院患者の診療にあたります。また、指導医の下で処置や手術を実際に経験します。また、周術期口腔機能管理を実践します。全身麻酔下の全手術が対象となり、心臓外科・脳外科・消化器外科・呼吸器外科・耳鼻咽喉科・泌尿器科など多岐にわたります。口腔内診査・印象採得・応急歯科処置・歯科衛生士への口腔ケアの指示など初期に習得すべき手技を学びます。

・一般歯科症例はどのようなことを経験できますか。
→上級医指導の下、レジン充填・インレー・根管治療などの保存処置や入院患者の義歯管理を経験できます。研修プログラムの一環で1か月間外部の市中病院一般歯科や一般歯科開業医での研修期間に経験を積めます。

・設備新しいですか。
→2018年に改装され綺麗な施設です。病院設備は整っており、敷地内にスターバックスもあります。

・どこまで処置やらせてもらえますか。
→指導医と1対1でペアを組みます。経験できる処置内容は研修医の習熟度と指導医の方針によります。研修期間内でほとんどの研修医が埋伏智歯抜歯を自身で完結できるようになっています。

・マッチング落ちても入局できますか。(他施設で研修を行った後入局可能かどうか)
→専攻医または大学院生として入局はできます。お問い合わせください。

・臨床研修医の出身大学はどこが多いですか。
→過去の研修医の出身大学は以下の通りです。
大阪大学、広島大学、岡山大学、徳島大学、愛知学院大学、朝日大学、松本歯科大学、九州大学、長崎大学、北海道大学

・夜勤はありますか。
→ありません。研修医は卒後臨床研修センター所属であり、勤務時間が過度に超過しないように、仕事上の悩み相談がしやすい環境であります。

・有休とれますか
→年5日以上とれます。