HIV/AIDSの基礎知識

HIV/エイズとは?

エイズ (AIDS) とは、英語のAcquired Immuno-deficiency Syndromeの頭文字をとったもので、 日本語では、後天性免疫不全症候群といいます。

Acquired
後天性
Immuno
免疫
Deficiency
不全
Syndrome
症候群
生まれた後に
体の抵抗力が
低下して
様々な症状が起こってくる

HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)というウイルスの名前で、 HIVが感染した状態をHIV感染症といいます。HIVに感染したヒトのなかでいろいろな病気(エイズ指標疾患といいます)を合併した時にエイズ発症と呼びます。エイズとは、HIV感染症が進行した状態といえます。

感染力は弱い、HIV/エイズウイルス

HIVはとても怖いウイルスというイメージをもっている人が多いと思います。しかし、本当は感染力の弱いウイルスで、B型肝炎ウイルスの100分の1・C型肝炎ウイルスの10分の1の感染力しかありません。少量のウイルスでは感染しませんし、熱や塩素に弱く、人体の中に入らなければ生きられないウイルスです。

HIV/エイズウイルスは、CD4陽性リンパ球に感染する

HIVは白血球の種類のひとつであるCD4陽性リンパ球(免疫の司令塔)に感染します。HIVはCD4陽性リンパ球に感染すると細胞の中で増殖して、細胞の外に出ます。その際、感染したCD4陽性リンパ球を破壊してしまいます。その結果、CD4陽性リンパ球の数が減少して、免疫力が低下しエイズを発症することになります。

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