Wind of olive(オリーブの風)

2022年11月18日
現在、認知症看護認定看護師は2名で活動しています。認知症を持つ患者さんは、慣れない療養環境、何らかの身体的苦痛を伴う治療によって、混乱を招くこともあります。看護師は、患者さんの個別性に合わせた対応を日々考え、他職種と協働しながら対応しています。私達は、認知症を持つ患者さんが何に困っているのかをスタッフと一緒に考え、療養生活が円滑に進められるお手伝いをさせていただきます。
また、2021年度からは認知症リンクナースの育成をしており、不定期な集まりですが事例検討などを通して意見交換や、学びの共有をしています。今後も認知症リンクナースを増やし、共に認知症看護の質向上に向けて活動していきたいと思います。
ちょっとひと息
今年も大好きな紅葉が見事に色づきました。自分の好きなものを愛でる、楽しむことも大切です。皆さんも自分の好きなものを大切にする時間をとって、自身を労わってくださいね。
2022年11月14日
現在、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は2名在籍しており、それぞれ救命救急センターICUと救命救急センターで活動しています。
救急車で運ばれた、脳卒中患者を超急性期から亜急性期、回復期に一歩踏み込みかけた時期まで看護をしています。脳卒中リハ認定看護師は、重篤化回避のモニタリングから維持期の生活再構築まで何が必要か、今はどこに重きをおきながら看護するかを考えながら実践を行います。
脳卒中というと皆さんはどのようなイメージを持ちますか?脳の疾患は難しい、ややこしい...看護師の中でも敬遠されがちな領域かもしれません。また、患者・家族の方からすると寝たきり、障がい者...後遺症を残す病気のイメージが強いと思います。
確かに、発症直後は命の危機、助かっても後遺症が残るなど今まで通りの生活が難しくなることもあります。寝たきりになる病気としては、長く1位を独走していてイメージ通りかもしれません。しかし、脳卒中を起こすとすべての患者さんがすぐに寝たきりになるわけではありません。脳卒中は発症予防も大事ですが、後遺症が重くならない、寝たきりにならないためには再発予防も非常に大事です。生活習慣病とは切っても切れない病気なので、内服管理はもちろん、今までの生活を見直す必要がありますが、制限ばかりでは人生も楽しくありません。患者・家族さんが取り入れやすい、苦にならない生活改善指導を心掛け、再発予防につながるよう説明をしています。
今年度、12月に脳卒中リハビリテーション看護認定看護師による公開講座を予定しています。脳卒中看護は楽しい領域ですよ!今回の公開講座では看護の視点で患者の生活に寄り添った再発予防とは?がお伝えできれば良いなと思いますので、ぜひご参加ください。
https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~kangobu/education/lectureship.html
2022年11月 7日
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)とは、Wound(創傷)・Ostomy(ストーマ)・Continence(失禁)に関するケアを専門とする看護師です。私は、当院の先輩WOC3人の,患者さんからもスタッフからも頼りにされている姿に憧れて、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得しました。
2022年4月からは褥瘡専従看護師となり、さまざまな病棟・部署から褥瘡ケアやスキンケアに関する相談をたくさん受け、試行錯誤しながらケア実践に取り組んでいます。患者さんの傷が治るように、ストーマ造設術を受けた患者さんが退院後もストーマケアを継続できるように、先輩WOCのサポートを受けながら、苦労もありますがやりがいも感じ、活き活きと働いています!
写真は、褥瘡対策チームのカンファレンスと回診の様子です。
褥瘡対策チームは、形成外科医師、皮膚科医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、栄養士、薬剤師の多職種で活動しています。褥瘡は、褥瘡局所のケアだけでなく、療養環境調整、栄養管理、薬剤管理など多様な対策が必要です。①褥瘡を発生させない、②褥瘡が発生した場合は早期治癒を目指す、③褥瘡保有者が入院してきた場合は早期から適切なケアを行う、を目標に病院全体の褥瘡に関するケアが向上できるよう取り組んでいます。
先輩WOCに比べると自分はまだまだ未熟ですが、これからもしっかり勉強し患者さんのために頑張りたいです。
2022年11月 4日
さわやかな秋空の中、香川大学医学部附属病院の中庭に、カラフルな風船が浮かびました。
このプロジェクトは、香川大学創造工学部の学生さんが中心となって運営しています。
患者さん、ご家族、そして医療者の想いを書いた手紙を、大きな風船にくくりつけて浮かべています。コロナ禍で制限されることの多い毎日ですが、学生さんたちの笑顔や、風船を手繰り寄せる子供たちの姿をみて、穏やかな気持ちになれました。
そんな中、門脇病院長も登場!一番大きな風船に、想いを託されていました。。。
2022年11月 2日
現在、新生児集中ケア認定看護師は2名在籍しておりNICUで活動しています。
ハイリスク新生児の急激な変化を予測し、重篤化を予防する看護が提供できるよう日々精進しています。
出生直後の新生児は胎内から胎外環境へ劇的な変化を遂げます。在胎週数が浅く体重が小さいほど環境に適応することがより困難な状況にあります。新生児自身が持つ力を信じ、家族と一緒に身体的・神経行動学的な発達を助けるケアをチームで取り組んでいます。
NICUでは、いつでも親子が触れ合い「家族の絆」ができるよう24時間面会を行っていました。しかしコロナ禍により面会制限を余儀なくせざるを得ない状況になり、両親でさえ自由に会えない環境が続いています。長期間離れ離れになる家族もいます。制限がある中でも、両親の不安が少しでも軽減でき、笑顔で過ごせるよう取り組んでいます。
これからも赤ちゃんの笑顔に癒されながらスタッフと一緒に頑張って行きたいと思います。
2022年10月28日
こんにちは。私たちはクリティカルケア認定看護師です。もともとは、救急看護認定看護師、集中ケア認定看護師と活動していましたが、特定行為研修を終了し、認定看護師の活動とともに特定行為看護師としても活動しています。
皆さんは特定行為看護師の活動を知っていますか。看護師の役割は「療養上の世話」と「診療の補助」に大別されます。特定行為は診療の補助に該当します。看護師は、医師の指示のもとに薬剤調整や人工呼吸器の設定変更をしますが、特定行為看護師は、手順書があれば、自分自身で判断して診療の補助を行うことができます。
私たちクリティカルケア認定看護師は、院内に現在3名在籍し、救命救急センターICU、集中治療室、消化器外科・乳腺内分泌外科病棟でそれぞれ勤務しています。働く場所は違えど、重症な患者さん及びそのご家族に対する看護を専門とし、手術後や救急車で搬送された呼吸・循環などに障害のある患者さんに対し、全身の管理や支援・早期リハビリテーションなど実施することで、患者さんの早期回復・早期社会復帰を目指しています。また、COVID-19の影響で面会がままならないご家族への看護も大切にし、少しでも不安が緩和できるような看護に努めています。
大変な看護をしていそうだなと思われるかもしれませんが、決して一人で看護をしているわけではなく、よりよい看護が提供できるように自部署のスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。熱くなりましたが、毎日こんなふうに看護しています。
2022年10月26日
こんにちは。研究では、看護師は認定看護師に患者さんや家族対応の適切な指導や相談、ケアの教育的支援などを求めていました。これらの結果をもとに、今後も患者さんやご家族の苦痛が少しでも緩和できるような活動をしていきたいと思います。また、今回、同じように日々緩和ケアに奮闘している認定看護師教育課程の同期にも約3年ぶりに再会できました。同期もさまざまな困難な事例に取り組んでおり、切磋琢磨できる同期がいることをとても幸せに感じました。
最後に、私の家族であるフレンチブルドックが3歳になりました。体重が11㎏を超え、パワーは負けるぐらい成長しています。犬との散歩は私のリフレッシュの時間だけでなく、頭の中の整理や体力維持の時間にもなっています。頭脳や体力の限界を感じる時もありますが、これからも前に進んでいきたいと思います。
2022年9月15日
Aママナース
育休明けで今年の5月から放射線部・内視鏡診療部に配属になりました。外来・病棟の患者様をはじめ、診療放射線技師、各診療科の医師や看護師など本当に多くの人と関わるので、顔と名前を覚えるのに必死ですが、とても新鮮な気持ちで働いています。病棟とは違い、患者様と関わる時間も数分~数時間で、その短時間でいかに自分の看護が提供できるか考えながら取り組んでいます。
5月から育休明けで放射線部・内視鏡診療部に配属になりました。外来だからこそ一期一会の短い時間で適切な看護が求められる現状に初めは戸惑いもありました。しかし「あなたがそばにいてくれたから安心して検査が受けられたわ」と患者さんからお言葉を頂き、少しずつやりがいを感じることができました。
そして何より子育てについて相談できる先輩が沢山いることがとても心強いです。毎日育児と仕事に奮闘していますが、やりがいをもって毎日を過ごしていきたいと思います。
放射線部・内視鏡診療部で育児短時間勤務をしている2児の母です!
育児復帰する時には仕事と育児の両立ができるかとても不安でした。先輩方が優しく教えてくれて、検査治療部門ということもあり全領域の知識が必要で学ぶ機会が増えて、とても有意義な時間を過ごすことができています。
2022年9月12日
2021年10月に、新型コロナウィルス感染症疑い患者に対するトリアージ施設が完成し、約1年が経過しました。運用開始当初は数名の外来看護師と師長さんが担当していましたが、現在は、大半の看護師が就けるよう日々特訓中です。
トリアージ施設は、全診療科の患者さんが利用するため、担当看護師にとっては、初対面の患者さんが殆どで、対応に戸惑うこともありました。また一人でPPEで行う、採血や血培などの処置に苦戦することもありました。困っている時に、すっと現れて助けてくれる、仲間や師長さんはまさに"神"です。今年度に入り、運用を円滑にするため、トリアージ施設使用のフローチャートを作成しました。
しかし、県内のコロナ感染者の増加に伴いトリアージ施設使用患者数も増加し、それと比例するように陽性率も高くなっています。今後、また新たな問題に直面すると思いますが、何でも相談でき行動力のある師長さんと、愚痴や不安を分かち合える仲間がいるので心強いです。
トリアージ施設に携わったことは、コロナ禍だからこそできた貴重な経験であり、自分を成長させてくれるチャンスだと思っています。まだ終わりが見えないコロナ禍ですが、外来看護師全員で収束の日を迎えたいです。
2022年9月 9日
こんにちは。がん相談支援センターです。
相談支援センターの様子を紹介します。
新型コロナ感染症から後、がん相談支援センターでの対応も変わりました。
患者さんやご家族、医療者、みんなで一緒にかき氷を作ったり、折り紙や音楽を楽しんだり。
今は、あたりまえにできた事に制限があります。
イベント企画が難しくなりました。
当日参加でも大丈夫、名乗らなくてもいい、途中退室も問題なし。
来られる方は拒まず、自由に、気ままに、
興味がある人で少し集まりましょう~
そんな風にはできません。さまざまな工夫が必要になりました。
対面交流から、オンライン交流へ。
全国のがん相談支援センターでも少しずつ、取り組みの変化が始まっています。
当院のがん相談支援センター利用者には、パソコン端末やオンライン、機械操作には馴染みがないという方も多くいらっしゃいます。
ほんとうは、対面がよいけど、参加くださる皆さんの感染対策を一番に考えると従来の方法での再開には踏み切れません。
"できそうなことから取り組んでいこう"
当院も、患者支援係と講師の先生方が協力し、がん患者サロンのネット配信を始めました。
なかなか、人気のYouTuber(ユーチューバー)のようにはできませんが。
がんセンターお知らせ一覧からがん患者サロン(YouTube配信)が見られます。http://www.med.kagawa-u.ac.jp/~ccc/news/
香川大学医学部附属病院YouTubeチャンネルで当院のさまざまな情報も配信中です。
よかったら、サイトをのぞいてみてください。
写真のお花は、ハマカンゾウです。多年草の薬草だそうで、新芽は精進料理として食べられるそうです。