この度ご紹介させて頂く GTT(Global Trigger Tool、トリガーツール)は、米国IHI(Institute forHealthcare Improvement、医療の質改善研究所)で考案されたもので、これまで多くの時間と経験を費やすとされてきた有害事象の把握について大幅に簡素化を行い、一般医療施設で負担無く行える手法として開発されたものです。GTT は米国の「100K/5M キャンペーン(10 万人の命を救え/500 万人の命をまもるキャンペーン」の一環として多くの病院で採用されており、安全・質の改善の測定に用いられ多くの成果が上がっています。研究班ではわが国におけるこれまでの研究事例等を鑑みて、本手法をわが国でも導入する価値があると考えています。本手法を用いることにより、院内安全の程度の把握、時系列モニタリングが可能となり、安全向上に大きく資するものと考えられます。
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