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研究内容(三木)

研究課題:Virtual Reality(VR)を用いた内視鏡支援下口腔外科手術手技訓練システムの開発

担当: 三木 武寛

目的:

近年の内視鏡医療における急速な進歩に伴い、口腔外科領域でも内視鏡支援下に行われる手術が考案され実施されている。一般的に内視鏡支援下手術を行うためには高度な技術を要することから、早急な訓練システムの整備が必要と考えられ、われわれはいち早くその開発に取り組んでいる。

内視鏡支援下手術風景内視鏡支援下顎下腺摘出術
材料と方法:
  1. 手術シミュレーションの設計、試作

    内視鏡支援下顎下腺摘出術の手術資料と既存の3次元触覚インターフェイスデバイス(haptic device) 、また現有の組織変形生理学的モデルと内部組織構造および計測データをもとにして基礎となるソフトウェアを設計。

  2. 手術シミュレーションの評価

    開発したシミュレーションを実際に使用し、口腔外科医、研修歯科医、医学部学生を対象にシミュレーションの有用性についての評価を行った。

三次元触覚インターフェースVRシミュレーションシミュレーション操作風景
研究結果:
  • ・われわれの開発したVR手術手技訓練シミュレータを用いて7回以上の反復訓練を行うことにより、操作時間や操作の正確性についてVR上での手術手技は統計学的に有意に向上した。
  • ・VR訓練シミュレータで7回以上反復訓練を行うことにより、実際の手術手技におけるペアン操作のストローク数は有意に減少し、確かな技術向上を認めた。

これからの計画:

VR口腔外科手術手技訓練システムを実用化するために

  1. ペアン鉗子タイプのデバイスハンドルを作製する。
  2. 難易度別にステージを設定。
  3. 他の内視鏡支援下手術にも応用する。


VR口腔外科手術手技訓練システム関連研究費
  1. 科研費 (課題番号21592534) 基盤研究(C)バーチャルリアリティによる内視鏡支援下口腔外科手術手技訓練システムの開発