西病棟3階は精神・神経科病棟です。26床の閉鎖病棟で身体合併症患者の看護、急性期から慢性期の精神疾患患者や思春期から老年期までの幅広い患者を対象に看護をおこなっています。私たちは患者さんの混乱している状況には理由があるということを理解し、人として尊重し、その人らしさを大切に考え、信頼関係を築き安心して入院生活が送れるように努めています。また入院時から退院後の生活について、毎週水曜日に総合地域医療連携センターの看護師やMSWと退院を目指した調整カンファレンスを他職種と実施しています。患者さんの意志決定を支援出来るようにチーム医療を実践しています。
周産期科女性診療科病棟は、年間約600件の分娩介助と正常新生児の看護を行っています。また、ハイリスク妊娠・分娩・産褥期の看護も行うため、助産師・看護師には、幅広い知識と技術が求められています。私たちは「温かく寄り添う看護」を目標とし、他部門や地域と連携し、継続して母と子の命に向き合い、日々より良い看護を目指し取り組んでいます。出産を通して、新しい生命誕生に対する様々な思いを、産婦や家族と共に感じ、助産師・看護師としてだけでなく、ひとりの女性としても成長できるよう努めています。
総合周産期母子医療センターでの母体・胎児集中治療部(MFICU)は、県内および県外からの母体搬送を受け入れています。MFICUは、ハイリスク妊娠・分娩・産褥期の管理や緊急帝王切開の対応を行うため、助産師としての高度な知識と技術、アセスメント力が最も必要とされる部署です。助産師は、どのような状況においても対象に寄り添い、母と子、またその家族が本来持つ力を育み発揮できるよう、看護を行っています。助産師外来では、妊娠期から分娩・産褥期において、切れ目ない継続した関りが持てるよう取り組んでいます。
NICUには、小さく生まれた赤ちゃんや病気を持って生まれた赤ちゃんが入院されます。赤ちゃんは言葉で訴えることができませんし、泣くことすらもできないことがあります。私たちは、その小さな赤ちゃんが全身で発するサインを見逃さずに観察し、専門知識と技術を駆使して24時間看護を行っています。命の始まりは家族の始まりでもあります。赤ちゃんを通して揺れ動くお母さんやお父さんに寄り添い、家族のスタートをサポートできるように努めています。
新生児回復室の名前の通り、GCUはNICUで集中治療を乗り越えた赤ちゃんが入院されています。退院が近くなる頃、赤ちゃんはしっかりしてきますが、お母さんは大きな不安に襲われることがあります。私たちは、授乳や育児支援を通して赤ちゃんをおうちに迎えるための様々な準備をサポートしていきます。「こうでなければならない」と硬くならずに、「まあ、これもよし」と楽しく思えるように、実力派スタッフが今日も笑顔でケアを行っています。