平成27年度臨床病理検討会(CPC)の開催について

香川大学医学部附属病院卒後臨床研修センターでは、研修医のための研修会として『卒後臨床研修医のためのCPC』を実施しています。
※ 原則として、平成27年度は計4回全ての出席を義務付けて実施します。

1 CPCの実施方法

  1. 症例担当:卒後臨床研修医は、いずれかのCPCにおいて分担して症例の臨床経過と検査データおよび画像所見などの要約作成の準備を行い、CPC症例の発表者として症例の提示を行う。担当の順番は病理診断科・病理部長が年度始めに決定する。
  2. 症例の選択:CPC症例は香川大学医学部附属病院で剖検された症例とし、症例の選択はその回のCPCを担当する研修医の希望を聞いて病理診断科・病理部長と相談の上で、1か月前までに決定する。
  3. 剖検結果の報告と解説:病理診断科・病理部長あるいは病理診断科・病理部副部長、執刀医が行う。
  4. 総合司会は病理診断科・病理部長が行い、臨床司会は臨床研修の指導責任者あるいは実務担当者の中から適任者を病理診断科・病理部長が選任する。
  5. 参加者は卒後臨床研修医だけでなく、全ての学内医師や学生も出席可能である。また学外の研修指定病院の研修医も参加できる。

2 CPCの出席の確認:研修者名簿への出席者の自署により行う

3 CPCの実際

  1. 病理診断科・病理部長が総合司会を、臨床側指導医が臨床司会を行う。
  2. 臨床司会は発表者に臨床経過、血液検査、画像所見、治療、問題点、臨床上の疑問点に対する考案などを報告させ議論を行う。
  3. 臨床司会は主治医や研修指導医など出席者全体にも意見を聞く。
  4. 討論の最後に臨床司会はまとめとして臨床的見地から臨床診断と考察を行う。
  5. 病理診断科・病理部長、病理診断科・病理部副部長、執刀医が剖検報告を行う。
  6. 発表者は症例から学んだことや反省点などの感想を述べる。

4 CPCの剖検報告書(CPCレポート)と評価

CPC発表者は、1. 臨床所見のまとめ、2. 検査データのまとめ、3. 画像所見のまとめ、4. 死亡時の臨床上の問題点や疑問点、5. 病理解剖所見(全臓器の肉眼所見と組織所見)、6. 病理解剖診断、7. 全経過を通して明らかになった疾患の概要と考察を行う。

また、上記項目をA4サイズの用紙にワープロで横書し剖検報告書として、1か月以内に卒後臨床研修センターに提出する。研修医の到達度に関する評価は、CPCに参加して病理解剖の意義が理解できる、臨床検査の結果と剖検症例の臓器所見との関連性が理解できる、臨床経過と剖検結果の関連性を総合的に考察することができるなど、CPCレポート(剖検報告)の作成、症例呈示の4項目において、指導医と研修医が別々にa(十分できる)、b(できる)、c(要努力)の3段階での判定を行う。

平成27年度の臨床病理検討会(CPC)は12月から開始します。
臨床病理検討会(CPC)は以下のとおり行います。

  1. 研修医の担当用紙は別紙に定めてありますが、都合の悪い場合は連絡してください。
  2. 次回担当者は担当者間で相談し、1か月前までにCPCに出したい剖検症例があれば病理診断科・病理部長(羽場先生)に連絡してください。無ければ病理診断科・病理部長が症例を指定します。
  3. CPC発表者は分担してCPC症例の病歴、臨床経過、検査データ、画像その他必要な資料の検討を行ってください。
  4. CPC症例の主治医は出席できない場合もあるので、不明な点は前もって問い合わせておいてください。
  5. 臨床所見の概要の印刷は卒後臨床研修センターで行い、あらかじめ臨床司会に届けます。一般研修医には当日配布します。
  6. CPC発表者は画像も検討し、CPC当日の発表の準備をしてください。疑問点は放射線診断科アドバイザーに質問してください。

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