育児・介護支援

当科では、現在休職中を含め、7名の女性医師が勤務しています。病理が好きだから仕事をする。子供が好きだから育児をする。そんな当たり前のことですが、医師としてのキャリアアップの時期と出産、育児や介護との両立に悩む方は少なくありません。仕事と家庭生活の両立は、個人の努力のみで叶うものではありません。社会環境の整備やシステム化は重要ですが、個人をとりまく環境や家族背景、考え方は様々で、かつ、変化していくものです。当科では、個人の状況にあわせてのオーダーメイドな勤務体制を整備しています。この体制は、ともに働く女性医師や男性医師支援にもつながるものであり、以下に、現在、香川大学および当科が取り組んでいる支援についてご紹介いたします。

オーダーメイドな勤務体制

個々のニーズに応えたフレキシブルな体制を整えています。科長をはじめとする多くが子育て真っ最中で、現在、出産後復帰している女性医師が5名、復帰予定の女性医師が2名います。子供や親が原因の欠席、早退は男女ともに優先であり、お互い様であることから気負うことはありません。当科では、男女ともに働きやすい環境を目指して、業務内容の効率化や急な休みが必要な時のバックアップ体制を整えています。さらに、業務分担は定期的に検討・見直しを行っているのが当科の特徴で、男女を問わず、個々に対応・相談させていただいています。出産・育児・介護の経験は、専門医までの道のりを長くするかもしれませんが、私たちは、全力で専門医・subspeciality取得育成をサポートいたします。

院内保育園 いちご保育園

院内保育所「いちご保育園」は、病院と同じ敷地内にあり、生後2ヶ月から就学前までの園児を保育可能です。7時半~18時半までの基本保育の他に、延長保育や土曜保育、24時間保育、一時預かり保育があります。

院内病児・病後保育室

院内病児・病後児保育室(定員6名)が開設されています。

ワーク・ライフ・バランス支援

香川大学医学部附属病院では、ワーク・ライフ・バランス支援室が設置されています。職員が仕事と家庭生活を両立し、それぞれの能力が発揮できるよう職場環境の整備に努めています。柔軟な勤務体制は、育児を含む様々な環境におかれている医師が仕事を継続していくために必要なシステムです。多様な雇用形態が可能となっていますので、ご相談ください。

 リンク:www.med.kagawa-u.ac.jp/~hospital/wlb/shien.html

育児体験記

医師5年目(後期研修医)

約1年間の育児休暇を経て復職しました。独身時代に比べると、日常の業務や最低限の勉強のための時間を確保することも難しくなりました。しかしながら復職後に一番感じたのは、「やはり自分は病理診断が好きだ。少しずつであっても学び続け、成長していきたい」ということです。自分の力不足で周囲に迷惑をかけてしまうこともまだまだ多いですが、常にサポートして下さる職場の方々にはいつも助けられ、励まされています。患者さんに対しては無論のこと、己が守るべき家族に対しても恥じることのないよう、一人前の病理医を目指し、励む所存です。

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