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香川大学 医学部 形成外科・美容外科
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まぶたのことを医学用語で眼瞼(がんけん)と呼びます。日本人では正常の状態においてもある程度(2ミリ程度)は、上まぶたは黒目の部分にかかっています。
ところが加齢や、長期間にわたるコンタクトレンズの常用の結果、まぶたが次第に垂れ下がってきて視野を妨げることがあります。こうした状態を「眼瞼下垂〈がんけんかすい〉」と呼びます。黄色人種においては一重まぶたの人の割合が多いので眼瞼下垂はそれほど珍しいとは思われていませんが、下垂の程度によっては次に述べるような症状が出ます。
眼瞼下垂が生じると
・本が読みにくい
・車の運転がしにくい
・肩こりがする
といった症状があらわれ、日常生活に負担が生じます。
また、常に眠たそうに見えるので印象的にも好ましくありません。
眼瞼下垂は手術により治すことができます。
手術は基本的に、局所麻酔で行われます。垂れさがったまぶたを糸で持ち上げます。
病状にもよりますが、片目につき15分ないし45分くらいの時間で手術は行われ、日帰りで治療を受けることが可能です。
実際に手術を行った症例をご紹介します。
(Shimizu Y, Nagasao TほかA new non-incisional correction method for blepharoptosis.
J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2010より)
眼瞼下垂の手術には健康保険が適応となります。
3割負担の場合、手術費用は両目で5~6万円くらいです。