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腹腔鏡手術

はじめに

手術にはお腹を切る開放手術と1.5-2cm程度の小切開を3-5か所にあけて、そこからカメラや道具を挿入して行う腹腔鏡手術の2通りがあります。

腹腔鏡手術では体内にカメラを入れ、炭酸ガスをお腹に入れてスペースを作り、テレビモニターに映し出されたカメラの画像を見ながら、ポートと呼ばれる細い筒から器具を入れ手術を行います。

腹腔鏡手術のメリット・デメリット

腹腔鏡手術のメリットは、拡大された視野で手術が行えること、手術に携わる全員がテレビモニターを通し同じ視野を共有できるという点です。
そのためきめ細かい手術が行えると考えられています。

また、通常の開腹手術に比べて傷が小さくて済むため、術後の疼痛が軽く、早期離床・早期社会復帰が可能となります。

一方でデメリットとしては、お腹に開けた穴から手術道具の操作を行うために可動性に制限を受けます。そのため手術操作が困難になることがあります。
また予期せぬ出血や突発的な事態には対処できないことがあり、このような場合あるいはそのような事態になる可能性が高いと判断された場合には安全性を第一に考え、開腹手術への移行が必要になることがあります。